論壇時評の最新記事

最新記事一覧

「岸田首相の評価」言葉だけの憲法改正

岸田文雄総理が就任から3年持たずに退陣する。保守論壇を見ると、岸田氏への厳しい評価が目立つ。保守派の論客として知られるジャーナリストの櫻井よしこ氏は、福井県立大学名誉教授の島田洋一氏との対談「次の総理とトランプ」(「正論」10月号)で、安保三文書の策定や原発の再稼働などでは「評価したい」とする一方、最も大事な憲法改正や皇位継承の安定化のための法整備は後回しにしたと失望をあらわにした。

米大統領選と韓国外交の課題 「戦略的曖昧性」へ回帰するのか

米国ではカマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領、2人の大統領候補によるテレビ討論が行われ、大統領選もいよいよ佳境に入った。日本の特派員たちは主に米リベラルメディアをフォローしているため、民主党のハリス候補に軍配を上げた報道をそのまま「転電」してきている。ところが、米議会を中心とする政治専門ケーブルテレビのCSPANや、保守系のFOXなどは、おもしろいことに特派員諸氏が伝える内容とは正反対の結果を出しているが、どうやら、これらの情報は一顧だにされなかったようだ。

京都国際校の校歌を聞いて

今年、100回を数える全国高等学校野球選手権大会の優勝校は京都代表の京都国際中学高等学校だった。同校の校歌は韓国語で歌われ、特に冒頭「東海」(日本海の韓国での呼称)の歌詞があり、それが甲子園に響き渡ったことで、少なくない議論となった。

厳かさ消える「8月15日」 日本人の精神基盤失う

もうすぐ9月だというのに、猛暑が続く。お盆が過ぎて、秋の気配が強まる心地よさは、もう過去のものなのだろうか。猛暑は近年続いていたが、今年は身を焼くばかりの酷暑である。

朝露密着、荒波の韓半島

北朝鮮とロシアの接近に韓国が神経を尖(とが)らせている。一方、韓国とロシアの関係が悪くなると朝鮮半島で衝突の可能性が高まるとの警戒感も高めている。新東亜(8月号)で魏聖洛(ウィソンナク)氏が「朝露密着、荒波の韓半島」の原稿を寄せた。魏氏は李明博政権で外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長(六者協議韓国首席代表)や駐ロシア大使を務め、2022年の大統領選挙では当時野党候補だった李在明京畿道知事の外交ブレーンとなり、4月の総選挙で野党共に民主党から出て国会議員になった人物だ。

【韓国】保守再執権のための3要件

日韓関係が劇的に改善に向かったのは韓国で保守政権が誕生したからだ。尹錫悦大統領が取った関係改善策によって、表向きの「反日」の蓋(ふた)が取れると、堰(せき)を切ったように訪日韓国人が増え、ネットには日本紹介の動画が溢(あふ)れ、日本式「居酒屋」では日本ビールが大好評を博している。変われば変わったものである。

自民党は今でも「保守政党」か? 反共消えポピュリズムに

安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから2年が経(た)った。「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」というメッセージを発信し続けた稀代(きだい)の保守政治家を失い、そこに派閥パーティー収入不記載事件が重なり、自民党は結党以来の危機を迎えている。

【論壇時評】左派のプロパガンダには及ばず

月刊朝鮮(7月号)に映画「朴正熙:経済大国を夢見た男」の案内が載っていた。この稿が出る頃にはソウルはじめ韓国全土で封切られているが、同誌によると「アジア7カ国でも配給が確定している」という。

【論壇時評】「韓国が世界の中心」との錯覚 台湾海峡問題も対岸の火事視

「『米朝交渉の成否が2018年の米中間選挙と20年の米大統領選挙を決定するだろう』。18年6月、米朝首脳会談を控えて韓国メディアと政界の一角で横行した主張だ」

ムスリム・新宗教嫌悪 多数派が独善的「理解」で蔑視

わが国の在留外国人数は昨年末現在、約342万人を数える。一昨年末から約11%も増えて過去最高だ。技能実習に代わる外国からの人材受け入れ制度「育成就労」創設を柱とする改正入管難民法などが今国会で成立した。新制度の主な狙いは深刻な人手不足を踏まえた「人材確保」だから、今後、長期滞在する外国人が増加するのは間違いない。

【韓国】南北は元の関係に戻れず

北朝鮮が韓国をもはや統一すべき同胞ではなく「第一の敵」と規定し、これまで双方で控えてきた敵対行動を再開させている。韓国側もそれに応じて対北措置を解除し、再び南北の間で緊張が高まる兆しが見えている。

尹政権“植物政権”に転落の危機、保守の再建は可能か

韓国では4月に行われた総選挙結果の分析が続いている。月刊中央(6月号)で韓国選挙学会会長を務めた培材大教授の金亨俊(キムヒョンジュン)氏が「保守の再建は可能か」を寄せており、韓国政治の“地殻変動”について考察している。

「同性婚」促す高裁判決

LGBTに関して、わが国でトランスジェンダー以上に深刻な状況にあるのが「同性婚」だ。その法制化を立法府に促す司法判断が出ているからだ。

“SNS感染”で手術増える 「トランスジェンダー」の悲劇

出版社KADOKAWAが翻訳刊行を予定しながら、激しい妨害活動を受けて出版中止に追い込まれた本(原題『Irreversible Damage』(不可逆的なダメージ))が4月、保守系の産経新聞出版から出版された。

与党敗因は「尹氏への失望」

韓国で4月に行われた総選挙で政権与党が敗北した。その理由分析が韓国メディアでは盛んだが、月刊朝鮮(5月号)は「元老作家卜鉅一(ボクコイル)氏」にインタビューしている。

韓国映画「破墓」の大ヒット 反日マーケティングの効果? 

韓国でホラー映画が1000万人動員を達成して、さらに観客数を伸ばしている。張宰賢(チャンジェヒョン)監督の「破墓(パミョ)」だ。これが「露骨な左翼・反日映画ではないか」という“ノイズマーケティング”で大ヒットさせたという話が出て、これに対して国会韓流研究会諮問委員も務める「ニューシスエコノミー」編集長のイ・ムンウォン氏が月刊朝鮮(5月号)に原稿を寄せた。

現状は日中の「共同管理」 尖閣諸島は守れるか

「世界日報」は「国境警報」と銘打ち、中国公船がわが国の領海や接続水域に侵入したことを読者に知らせている。公船と言っても、中国海警は人民解放軍の指揮下にある「武装艦艇」だ。日本の海上保安庁のような海岸警備隊ではない。

ベールに包まれた金正恩一家 「主愛」の名は「キム・ウンジュ」

これだけ関心を集めている家族も珍しいだろう。北朝鮮の金正恩総書記一家だ。具体的に言うと彼とその子供たちだ。「たち」と複数形にしたが、表に出ているのは娘の金主愛(キムジュエ)だけ。「後継者か」とウオッチャーたちの間で議論を呼んでいるが、まだ確かなことは分からない。他に息子が2人いるとの情報もあるが、なぜ後継が息子でなくて娘なのかも納得のいく“説”がない。

庶子コンプレックスの金正恩氏

北朝鮮の金正恩総書記がこの年末年始、韓国を「敵対的な交戦国」と規定し、祖父・金日成、父・金正日の遺訓である「祖国統一」の看板を引き下ろして、祖国統一三大憲章記念塔を撤去するなど“先代の痕跡”抹消(まっしょう)に躍起となっている。

【論壇時評】公明党とLGBT支援

総合月刊誌「潮」は、宗教法人創価学会系の出版社「潮出版」が発行する。創業者は昨年11月に亡くなった創価学会第3代会長、池田大作氏。同誌はカラーグラビアに有名スポーツ選手や芸能人を取り上げるほか、執筆者には寺島実郎、池上彰、田原総一朗各氏をはじめ名の知れた論客を起用するなど、毎回ページをめくると“機関誌”のイメージ払拭(ふっしょく)に努めているのが伝わってくる。

【韓国】三・一運動の根は自由主義

韓国の「三・一独立運動」記念日に大統領が式典で述べる記念辞は日本に関して語られることが多かった。だが今年、尹錫悦大統領は日韓関係には言及せず、運動の根にあった「自由主義」に焦点を当てて注目を集めている。

【韓国】民主主義を危機に追い込む無限対決 閉じられた保守と進歩

韓国では4月の総選挙がいよいよ佳境に入っている。韓国の政治意識を論じるときに出るのが「保守30%、進歩30%、中間層40%」だ。保守と進歩の支持層はそれぞれ「岩盤」に近く、これ以上に増えもしなければ減りもしない。大統領選を行えば得票率で「51対49」の僅差になることが多く、中間層をどれだけ取り込んだかで勝負がつく。

金正恩氏の挑発と胸の内

「もはや同族ではないから南側を核攻撃する」。年初、北朝鮮の金正恩総書記がこれまで掲げてきた「3代世襲」の正統性を担保する「祖国統一」の旗を下ろし、韓国を「主敵」と規定しながら「南半分の領土を平定する準備をせよ」と発言して衝撃が走った。これに対して米国の北朝鮮専門家は「韓国動乱直前に匹敵するほど危険」とまで強く反応したのだが、意外にも韓国ではそれほど大騒ぎはしていない。

総選挙を控えた韓国政治 「第三地帯」の2人が対談

4月に総選挙を迎える韓国では与野党の対決の他に「第三地帯」と呼ばれる政治勢力が形成されつつあり、その動向に注目が集まっている。有力者が与党、野党それぞれから分離し、これが統合するか、協力態勢を組むのか、ヨイド(日本でいう永田町)の最大関心事になっているからだ。

KADOKAWAの刊行中止 “検閲”に屈し汚点残す

毎年、年末になると、新年に論壇で議論されるであろう、国内外のさまざまなテーマについて識者が意見を述べる本が幾つか出版される。「文藝春秋」の「2024年の論点100」もその一つだ。

韓国「586運動圏」の素顔 「民主」とは程遠く

韓国では4月の総選挙を控えて「586運動圏退出の声が高まっている」と言う。「586」とは2010年ごろ50代となり1980年代の学生運動に関わった1960年代生まれの世代をいう。「運動圏」とはその学生運動を担った核心運動家たちを指し、その後、司法、労働、教育、メディアなど社会の各界各層で主流となっていった世代のことだ。

韓国「韓東勲氏」 評論家10人が多方面から分析

韓東勲(ハンドンフン)―。日本から見ていて韓国政界にいきなり登場した名前である。与党国民の力の非常対策委員長に就任した。金起炫(キムギヒョン)代表の辞意を受け、党内のごたごたをまとめつつ、4月の総選挙の陣頭に立つことになる。

2023年を振り返って【外交リーダー不在の危うさ】【政治に「性」への感知能力なし】

筆者が担当する「論壇時評」は、今回が今年最後となった。「中央公論」2024年1月号に、識者が今年1年を振り返る時評座談会「戦争、性加害……積み残した課題山積、そしてトランプ再臨?」が載っている。これを論評することで、今年1年を振り返ってみたい。

情報失敗から得るべき教訓 ハマスのイスラエル襲撃

イスラム過激テロ組織ハマスによるイスラエル襲撃事件は韓国に衝撃を与えた。世界トップクラスの情報機関モサドを擁する同国が襲撃を予測できず防ぐこともできなかったからだ

キッシンジャーと韓国 大国中心主義の現実主義者

ヘンリー・キッシンジャー元米国務長官が亡くなった。ベトナム戦争終結、米中関係改善など歴史的業績を残した。その基本姿勢は「勢力均衡を通した安定」だ

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