文化

神奈川近代文学館で「没後15年庄野潤三展」

家族の日常や市井(しせい)の人々の生活を題材に、独自の小説世界を作り上げた庄野潤三の人と文学を回顧する「没後15年庄野潤三展――生きていることは、やっぱり懐しいことだな!」が、横浜市の神奈川近代文学館で開かれている。

出土した古銭50枚など展示 企画展「金沢城跡の鬼門を守る墓」

歴史上名高い後三年(ごさんねん)合戦の資料を豊富に展示している後三年合戦金沢資料館(横手市金沢)で、「金沢城跡の鬼門(きもん)を守る墓」をテーマとした企画展示が7月15日まで開かれている。

信仰と人生を鮮烈に描く 岩波文庫から山根道公編『遠藤周作短篇集』

日本人とキリスト教というテーマを『沈黙』などの長編小説に描き、世界的にも高い評価を受ける遠藤周作(1923~96年)の短篇集が岩波文庫から出た。12の短篇小説と三つの思想的エッセーを収めたこの短篇集は、カトリック作家としての遠藤の原点と、思想的、文学的深化の跡をたどるものとなっている。

【フランス美術事情】フランス中に広がった浮世絵/ボナールと日本

日本のジャポニスムが開国に合わせてヨーロッパを席巻した中、その後、巨匠となった何人かの芸術家について、100年以上を経て、フランスは、その検証を続けている。フランス南部、セザンヌがアトリエを構えたエクス=アン=プロヴァンスでは「ボナールと日本」展(10月6日まで、オテル・ドゥ・コーモンにて)が開催中だ。

鹿島氏400年間の居城 史跡鹿島城址/茨城県鹿嶋市

茨城県のJR鹿島神宮駅で下車し、駅前広場に立って南東を見ると、小高い丘になっていて、その先に鹿島神宮。右手にも山があり、そこが鹿島城山公園だ。

日本にも国際博覧会のブーム 企画展「美の交差点」/秋田県立博物館

「博覧会とあきたの工芸」をテーマとした企画展「美の交差点」が6月30日まで秋田県立博物館(秋田市金足)で開かれている。

郷愁を誘う白河の関を訪ねて 福島県白河市

みちのくー郷愁を誘う響きである。「白河の関」以北がそう呼ばれ、その呼称は古事記の「道奥(みちのおく)」に由来すると言われる。白河の関とは古来より勿来関(なこそのせき)、鼠ヶ関(ねずがせき)と並ぶ3関の一つで多くの歌人の心を魅了してきた。

夏の訪れ告げる山王祭

江戸三大祭りの一つで、隔年で行われる日枝神社(東京・赤坂)の「山王祭」で9日、京橋から日本橋までの中央通りを神輿(みこし)が練り歩く「下町連合渡御(とぎょ)」が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2018年以来6年ぶりの実施となった

華麗な時代絵巻を展開 金沢百万石まつり/石川県金沢市

金沢市で恒例の「金沢百万石まつり」のメインイベントの「百万石行列」が6月1日午後2時から行われる。今年で73回を数え、加賀藩初代藩主・前田利家の金沢入城を再現するもので、利家役には俳優の仲村トオルさんが扮(ふん)し、利家とともに激動の時代を生き抜いた正室のお松の方役は夏菜さんが演じる。また、甲冑(かっちゅう)を身にまとった武者行列や真っ赤ないでたちの騎馬隊赤母衣衆(あかほろしゅう)らが行列に花を添える。

巨石の「鬼の隠れ里」 秋田県男鹿半島/寒風山の噴火口を歩く

秋田県男鹿市といえばナマハゲが有名だが、男鹿半島の付け根にある寒風山(標高約355㍍)に噴火口跡があると知り「寒風山ジオサイト」の一部を歩いた。

松尾芭蕉が仏頂和尚に出会う 『鹿島紀行』の舞台、根本寺

茨城県の鹿嶋市にある鹿島神宮に参拝した日、地図を広げて見ると、そこから臨済宗妙心寺派の根本寺まで2㌔ほどで、歩いて行けることが分かり、訪ねていった。

ミュシャ企画展「魂と装飾の芸術」/栃木市立美術館

チェコスロバキア出身の画家、アルフォンス・ミュシャの作品を集めた企画展が、栃木県の栃木市立美術館で開かれている。本邦初公開の鉛筆画「スカートをたぐる少女」をはじめ、ミュシャの出世作となった「ジスモンダ」や「黄道十二宮」など、前期後期合わせて205点の作品を展示。

観る者引き込む謎に満ちた空間 東京都美術館「デ・キリコ展」を観る

「形而上絵画」と呼ばれる謎めいた絵画を残し、20世紀芸術に衝撃を与えたジョルジュ・デ・キリコを回顧する「デ・キリコ展」が東京・上野の東京都美術館で開かれている。

炉や遺物の変遷を知る 埋文あきた発掘展/秋田県埋文センター

埋蔵文化財の発掘・調査に携わる秋田県埋蔵文化財センター(大仙市払田(ほった))で「埋文あきた発掘展」が開かれている。

能登半島地震で中止の青柏祭「でか山」巡行

能登半島を代表する祭りの一つ、石川県七尾市の青柏祭(せいはくさい)。その中心行事である「でか山」の運行は、元日の地震被害で中止となったが、5月4日、大地主(おおとこぬし)神社で神事が営まれ、参列者が来年の「でか山」運行を誓った。

【フランス美術事情】抽象ではなく本質を表現した具象

20世紀にパリを拠点に活躍したルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシは、同じ20世紀に大きな足跡を残したオーギュスト・ロダンに比べれば、フランスでも日本でも知名度が高いとは言えない。ところが、くしくもパリと東京で同時にブランクーシの大回顧展が開催され、その作品群は21世紀に大きなインパクトを与えている。

芭蕉が新境地を開いた場所 「芭蕉野分して」の句碑/東京都江東区

東京都江東区の隅田川沿いに芭蕉記念館がある。その裏手の親水テラスを史跡展望台の方に行くと、かつて深川の草庵で芭蕉が詠んだという句の記念碑が並んでいて、「芭蕉野(の)分(わき)して盥(たらい)に雨を聞(きく)夜哉(よかな)」もその一つ。

「山も里も面白い」 熱気球で世界各地を浮遊

熱気球に触れる機会が増えている。日本気球連盟のHPを見ると、今年はすでに1月から宮崎県を皮切りに全国各地で体験搭乗やバルーンフェスティバルが行われている。競技性の高い「熱気球ホンダグランプリ」も2023年は全国4カ所で行われた。学生時代にアフリカ・ケニアの上空を飛ぶなど海外での熱気球体験の多い同連盟会長の太田耕治さんに外国の状況を聞いた。

女子生徒ら「勧進帳」熱演 10日から石川県小松市「お旅まつり」

初夏を彩る石川県小松市の伝統行事「お旅まつり」が5月10日から12日まで、菟橋(うはし)神社と本折(もとおり)日吉神社の春季例大祭として開催される。

展示やVR技術で三春城再現

福島県田村郡三春町で、地域の伝統行事の長獅子舞や太々(だいだい)神楽(かぐら)を伝える企画展が開かれている。

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