論壇時評の最新記事

最新記事一覧

「大統領と別れる決心」保守壊滅“失われた30年”を予言

月刊中央(1月号)が「大統領と別れる決心をした大韓民国、どこへ行く」という特集を組んだ。その中で「代表的な進歩的な論客」と言われる「陳重権(チンジュングォン)光云大特任教授」は「これから韓国保守は“失われた30年”を体験するだろう」と警告している。穏やかでない。

偏執的で自己陶酔的な性格 心理学者が分析した尹氏の行動

昨年12月、韓国の尹錫悦大統領は非常戒厳を発令してわずか6時間でそれを引っ込めた。誰もが抱く疑問が「なぜ、そのような行動を取ったのか」だ。野党の弾劾連発と徹底した国会運営妨害があったとしても、「なぜ戒厳という極端な手段なのか」の疑問は残る。

「日本と仲良くした罪」【尹錫悦大統領、弾劾】

韓国の尹錫悦大統領に対する弾劾決議案の中で、尹氏が犯した罪として「日本と仲良くしたこと」が含まれている。冗談のような話だが、野党共に民主党はこれを挙げているというのだ。

文学賞受賞でより増した渇望感、ノーベル科学賞受賞者輩出へ四つの方策

作家韓江(ハンガン)氏のノーベル文学賞受賞は、韓国民のノーベル賞に対する渇望をより一層深めたと言えるかもしれない。「新東亜」(12月号)に韓国学術団体総連合会理事長の権大祐(クォンデウ)漢陽大教授による「受賞者“0”韓国がノーベル科学賞輩出するための四つの方策」が載っているが、それをうかがわせる一つだろう。

「“トランプ圧勝”の背景」民主党政権の左傾化に反発 

共和党のトランプ氏が民主党のハリス氏に圧勝した米大統領選挙は「宗教保守」の政治への影響力を改めて示した。「大接戦」の予想に反し、かなりの差が付いた要因には米国の経済状況がトランプ氏に有利に働いたことがある。だが、それだけでなく、宗教保守の力、特にその中心となったキリスト教「福音派」(エヴァンジェリカル)の力があったのは間違いない。米国における政治と宗教の繋(つな)がりの深さを改めて示した大統領選挙だったと言える。

拡大抑止つなぎ止めの脅しか?

韓国ではトランプ氏再登板が引き起こした現象が二つある。一つは尹錫悦大統領がゴルフの練習を始めたことだ。2016年、安倍晋三首相(当時)が当選直後のトランプ氏を訪ねて高価なゴルフクラブをプレゼントし、それ以降、国内外で5回もラウンドして“蜜月関係”を築いたことに倣ったものだ。

大型店と通販が市場奪う 「韓江ブーム」でも泣く本屋【韓国】

韓国が初めて人文科学分野のノーベル賞を受けた。朝野を挙げて歓喜に沸き、文学賞受賞の作家・韓江(ハンガン)の本が文字通り飛ぶように売れた。「文の国」韓国の面目躍如である。ところが、受賞は韓国社会に小さくない波紋を投げている。まず、国民が保守と左派に分裂し、国会では与野党が激しく対立しているが、受賞の知らせが届いた時は議場で与野党の別なく拍手が湧き起こったものの、それもその瞬間だけで、すぐに彼女の志向を巡って議論になったのだ。

児童虐待Q&Aの危険性 宗教を「悪」と捉える

日本は戦後、軍国主義の根底に「国家神道」があると危険視して、政教分離を徹底させたGHQ(連合国軍総司令部)による宗教政策や、経済優先で動いてきた政治の影響で、国民の宗教心の希薄化が続いてきた。そんな中で、2022年7月の安倍晋三元首相暗殺事件が起きた。

議論となった独立記念館長の座

「統治時代、国籍は日本だった」発言でその資質が問われている独立記念館の金亨錫(キム・ヒョンソク)館長が議論の的になっている。この裏には与野党の、言い換えれば保守と左派の陣営対決があり、さらには建国時点を巡る歴史論争がある。

民主党の“国民扇動”黒歴史

「韓国に戒厳令が敷かれる」?。1980年代の軍事政権時代ならいざ知らず、Kカルチャーが世界に広まり、文民政府(「文民」という言葉さえ奇異に聞こえる)となって久しい韓国で、都心に戦車や重武装した兵士が立ち並ぶ光景は想像し難いのだが、一体どういうことなのか。

「岸田首相の評価」言葉だけの憲法改正

岸田文雄総理が就任から3年持たずに退陣する。保守論壇を見ると、岸田氏への厳しい評価が目立つ。保守派の論客として知られるジャーナリストの櫻井よしこ氏は、福井県立大学名誉教授の島田洋一氏との対談「次の総理とトランプ」(「正論」10月号)で、安保三文書の策定や原発の再稼働などでは「評価したい」とする一方、最も大事な憲法改正や皇位継承の安定化のための法整備は後回しにしたと失望をあらわにした。

「選択的夫婦別姓」への反論

自民党総裁選で「選択的夫婦別姓」の是非が争点の一つになっている。世論調査で人気の高かった小泉進次郎氏が実現に意欲を示していることが大きく影響している。その小泉氏の推進姿勢は、日本経済団体連合会(経団連=十倉雅和会長)が今年6月に同制度の早期実現を政府に提言したことと関係がありそうだ。

米大統領選と韓国外交の課題 「戦略的曖昧性」へ回帰するのか

米国ではカマラ・ハリス副大統領とドナルド・トランプ前大統領、2人の大統領候補によるテレビ討論が行われ、大統領選もいよいよ佳境に入った。日本の特派員たちは主に米リベラルメディアをフォローしているため、民主党のハリス候補に軍配を上げた報道をそのまま「転電」してきている。ところが、米議会を中心とする政治専門ケーブルテレビのCSPANや、保守系のFOXなどは、おもしろいことに特派員諸氏が伝える内容とは正反対の結果を出しているが、どうやら、これらの情報は一顧だにされなかったようだ。

京都国際校の校歌を聞いて

今年、100回を数える全国高等学校野球選手権大会の優勝校は京都代表の京都国際中学高等学校だった。同校の校歌は韓国語で歌われ、特に冒頭「東海」(日本海の韓国での呼称)の歌詞があり、それが甲子園に響き渡ったことで、少なくない議論となった。

厳かさ消える「8月15日」 日本人の精神基盤失う

もうすぐ9月だというのに、猛暑が続く。お盆が過ぎて、秋の気配が強まる心地よさは、もう過去のものなのだろうか。猛暑は近年続いていたが、今年は身を焼くばかりの酷暑である。

朝露密着、荒波の韓半島

北朝鮮とロシアの接近に韓国が神経を尖(とが)らせている。一方、韓国とロシアの関係が悪くなると朝鮮半島で衝突の可能性が高まるとの警戒感も高めている。新東亜(8月号)で魏聖洛(ウィソンナク)氏が「朝露密着、荒波の韓半島」の原稿を寄せた。魏氏は李明博政権で外交通商部朝鮮半島平和交渉本部長(六者協議韓国首席代表)や駐ロシア大使を務め、2022年の大統領選挙では当時野党候補だった李在明京畿道知事の外交ブレーンとなり、4月の総選挙で野党共に民主党から出て国会議員になった人物だ。

【韓国】保守再執権のための3要件

日韓関係が劇的に改善に向かったのは韓国で保守政権が誕生したからだ。尹錫悦大統領が取った関係改善策によって、表向きの「反日」の蓋(ふた)が取れると、堰(せき)を切ったように訪日韓国人が増え、ネットには日本紹介の動画が溢(あふ)れ、日本式「居酒屋」では日本ビールが大好評を博している。変われば変わったものである。

自民党は今でも「保守政党」か? 反共消えポピュリズムに

安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから2年が経(た)った。「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」というメッセージを発信し続けた稀代(きだい)の保守政治家を失い、そこに派閥パーティー収入不記載事件が重なり、自民党は結党以来の危機を迎えている。

【論壇時評】左派のプロパガンダには及ばず

月刊朝鮮(7月号)に映画「朴正熙:経済大国を夢見た男」の案内が載っていた。この稿が出る頃にはソウルはじめ韓国全土で封切られているが、同誌によると「アジア7カ国でも配給が確定している」という。

【論壇時評】「韓国が世界の中心」との錯覚 台湾海峡問題も対岸の火事視

「『米朝交渉の成否が2018年の米中間選挙と20年の米大統領選挙を決定するだろう』。18年6月、米朝首脳会談を控えて韓国メディアと政界の一角で横行した主張だ」

ムスリム・新宗教嫌悪 多数派が独善的「理解」で蔑視

わが国の在留外国人数は昨年末現在、約342万人を数える。一昨年末から約11%も増えて過去最高だ。技能実習に代わる外国からの人材受け入れ制度「育成就労」創設を柱とする改正入管難民法などが今国会で成立した。新制度の主な狙いは深刻な人手不足を踏まえた「人材確保」だから、今後、長期滞在する外国人が増加するのは間違いない。

【韓国】南北は元の関係に戻れず

北朝鮮が韓国をもはや統一すべき同胞ではなく「第一の敵」と規定し、これまで双方で控えてきた敵対行動を再開させている。韓国側もそれに応じて対北措置を解除し、再び南北の間で緊張が高まる兆しが見えている。

尹政権“植物政権”に転落の危機、保守の再建は可能か

韓国では4月に行われた総選挙結果の分析が続いている。月刊中央(6月号)で韓国選挙学会会長を務めた培材大教授の金亨俊(キムヒョンジュン)氏が「保守の再建は可能か」を寄せており、韓国政治の“地殻変動”について考察している。

「同性婚」促す高裁判決

LGBTに関して、わが国でトランスジェンダー以上に深刻な状況にあるのが「同性婚」だ。その法制化を立法府に促す司法判断が出ているからだ。

“SNS感染”で手術増える 「トランスジェンダー」の悲劇

出版社KADOKAWAが翻訳刊行を予定しながら、激しい妨害活動を受けて出版中止に追い込まれた本(原題『Irreversible Damage』(不可逆的なダメージ))が4月、保守系の産経新聞出版から出版された。

与党敗因は「尹氏への失望」

韓国で4月に行われた総選挙で政権与党が敗北した。その理由分析が韓国メディアでは盛んだが、月刊朝鮮(5月号)は「元老作家卜鉅一(ボクコイル)氏」にインタビューしている。

韓国映画「破墓」の大ヒット 反日マーケティングの効果? 

韓国でホラー映画が1000万人動員を達成して、さらに観客数を伸ばしている。張宰賢(チャンジェヒョン)監督の「破墓(パミョ)」だ。これが「露骨な左翼・反日映画ではないか」という“ノイズマーケティング”で大ヒットさせたという話が出て、これに対して国会韓流研究会諮問委員も務める「ニューシスエコノミー」編集長のイ・ムンウォン氏が月刊朝鮮(5月号)に原稿を寄せた。

現状は日中の「共同管理」 尖閣諸島は守れるか

「世界日報」は「国境警報」と銘打ち、中国公船がわが国の領海や接続水域に侵入したことを読者に知らせている。公船と言っても、中国海警は人民解放軍の指揮下にある「武装艦艇」だ。日本の海上保安庁のような海岸警備隊ではない。

ベールに包まれた金正恩一家 「主愛」の名は「キム・ウンジュ」

これだけ関心を集めている家族も珍しいだろう。北朝鮮の金正恩総書記一家だ。具体的に言うと彼とその子供たちだ。「たち」と複数形にしたが、表に出ているのは娘の金主愛(キムジュエ)だけ。「後継者か」とウオッチャーたちの間で議論を呼んでいるが、まだ確かなことは分からない。他に息子が2人いるとの情報もあるが、なぜ後継が息子でなくて娘なのかも納得のいく“説”がない。

庶子コンプレックスの金正恩氏

北朝鮮の金正恩総書記がこの年末年始、韓国を「敵対的な交戦国」と規定し、祖父・金日成、父・金正日の遺訓である「祖国統一」の看板を引き下ろして、祖国統一三大憲章記念塔を撤去するなど“先代の痕跡”抹消(まっしょう)に躍起となっている。

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