羅針盤の最新記事

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戦後80年、憲法改正を【羅針盤】

今年は戦後80年の節目の年になる。今年も石破談話の有無で「お詫(わ)びと反省」が取り沙汰されている。しかし、戦後80年の節目に日本人として深く考えるべきことがある。

米国の“保護国”から脱皮を【羅針盤】

石破政権は、政策や理念ではなく、「敵」であった安倍元首相への「怨念」を土台として出発したと言われる。そうなら、その政策運営は客観的な国益の是々非々の判断ではなく、安倍元首相の政策の否定を暗黙の前提とし、生来の「定見無く浮動する世論の動向を窺(うかが)う政治姿勢」の中で、極めて危険かつ不安定で、先行きの読めない運営とならざるを得ない。

三権の長は靖國神社参拝を【羅針盤】

8月15日を迎える。大東亜戦争終結から80年目の節目の年。我々、子供そして孫と三世代にわたり、日本は平和が続いている。しかし私は、今日の日本を「偽装国家」と呼んでいる。今年こそ目覚めて、普通の国へと舵(かじ)を切り、スタートの年としたい。

国際秩序のリーダーシップを【羅針盤】

トランプ米大統領が次々と打ち出すMAGA(米国を再び偉大に)の施策に全世界が振り回され右往左往している。

対馬沖海戦120年に思う【羅針盤】

今年は日清戦争終戦から130年、日露戦争終戦から120年、大東亜戦争終戦から80年と、近代日本が戦った戦争から節目の年に当たっている。先月の5月27日、対馬の上対馬町殿崎公園で執り行われた「日露・対馬沖海戦120周年記念追悼慰霊祭」に出席した。

自衛官募集難を克服せよ

陸海空自衛隊の隊員募集に赤信号が灯(とも)っている。2023年度の自衛官採用は、陸海空で1万9598人の募集計画に対し、9959人。達成率は過去最低の51%と公表された。極めて深刻である。中途退職者数も近年、4000人前後で推移しているが年々増加しており、やがて6000人を超えると危惧されている。

防衛力の抜本的強化を急げ【羅針盤】

就任100日を超えたが、トランプ米大統領の迷走が止まらない。日本など友好国にも高額関税を提示し、腰の定まらないディールで世界経済に大混乱をもたらしている。中国とは高関税の応酬で、事実上経済的断交状態から、一転して交渉開始、関税引き下げと、これまた迷走だ。

戦後80年、国防軍持つ国に 【羅針盤】

皇紀2685年乙巳(きのとみ)が明け、大東亜戦争の敗北から80年、節目の年がスタートして4カ月が過ぎた。政治家・メディアは「来年は戦後80年、節目の年」と、いろいろな場面で枕言葉として使い、国民を煽(あお)っていたが、あの勢いはどこへ行ったのか。

大切な文化遺産の保護 【羅針盤】

福岡県筑豊地方を旅行した。炭鉱で一世を風靡(ふうび)した所であるが、一昔前あちこちに見えた黒いピラミッドのようなボタ山がどこにも見当たらなかった。尋ねると昭和30年代に炭鉱は閉山され、放置されたボタ山には何時(いつ)しか草木が生え他の山と区別が付かなくなったと言う。言われると青々と雑木が繁(しげ)る三角山が見え、かつてのボタ山だと分かった。

国旗国歌尊ぶ普通の国に 【羅針盤】

久し振りに春らしく暖かくなった3月20日「春分の日」、朝、国旗を玄関先に掲げて、歩いて近くにある氏神様に参拝した。

米露に嘲弄されぬ国家運営を【羅針盤】

2月28日に米国のホワイトハウスで行われたトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談は激しい口論となり、予定された鉱物資源の権益を巡る合意文書への署名が見送られるという衝撃的な形で決裂した。その後、トランプ政権は3月3日、ウクライナに対する軍事支援の一時停止を発表した。

米ウ対立、わが国の戦略は【羅針盤】

ロシアのウクライナ侵略が、3年を経過して4年目に入った。ウクライナの継戦能力を考えた時、国民のエネルギーや食料は不足していないのだろうかと。大東亜戦争末期のわが国のように、飢餓や電気不足で苦しんでいる様子は見えない。

トランプ流対露融和を懸念【羅針盤】

ロシアのウクライナへの軍事侵攻が4年目に突入した。米露急接近のウクライナ停戦協議を巡り国際社会の懸念が高まっている。トランプ米大統領はウクライナの頭越しにロシアとの停戦交渉を推進し、「戦争を始めたのはウクライナだ」とか「ロシアをG8に復帰させるべき」とか「ゼレンスキー大統領は選挙を実施しない支持率4%の独裁者」とか「プーチン大統領が望めばウクライナ全土を占領できる」と連発、ウクライナに米露による戦争終結の道筋を受け入れるよう圧力を強めている。また、無償援助と思(おぼ)しきこれまでの軍事支援の見返りに5000億ドルの鉱物資源提供を要求した。全てに経済的利益が優先のトランプ流であるが実に品がない。

自虐史観脱し防衛意識強めよ【羅針盤】

1945年8月15日、玉音放送によりポツダム宣言受諾および日本の降伏が国民に告げられてから、間もなく80年を迎える。敗戦とそれに続く6年8カ月の米軍占領下で、それまで日本人が大切に継承してきた伝統、文化、価値観等の全てが否定され、自虐史観が刷り込まれて久しい。

節目の年80年をどうする【羅針盤】

「来年は大東亜戦争終結から80年という節目の年」と、昨年は政治もメディアも国民を煽(あお)っていた。年が明けて1カ月が過ぎたが、あの勢いはどこに行ったのか。

「力」失い生じた領土問題【羅針盤】

2月7日は「北方領土の日」。22日は「竹島の日」である。不法占拠されたまま解決の糸口を見いだせない日本の領土問題である。「北方領土の日」は、1855年2月7日に調印された日露通好条約に由来する。択捉島(日)と得撫(ウルップ)島(露)の間を日露の境界線とした。平和的に合意した歴史的経緯を踏まえて1981年に国会決議をもって「北方領土の日」と定めた。

国防の義務は国民の自然義務【羅針盤】

政府は、昨年12月20日、自衛隊の処遇改善に関する関係閣僚会議を開き、給与や手当、住環境の整備に関する基本方針を策定した。民間との格差を縮め自衛官のなり手の確保も狙うとしているが、格差を逆転させ格別の処遇を与えるところまでは踏み込んでいない。

自然災害に備える年に【羅針盤】

皇紀2685年、令和7年、乙巳(きのとみ)が明け、戦後80年を迎えた。

戦後80年に政治劣化の不安【羅針盤】

令和7年新年の東京は好天に恵まれ穏やかな正月であった。近くの神社への初詣では夜明け前にも拘(かか)わらず老若男女で賑(にぎ)わい、長蛇の列をなして手を合わせ、頭(おうべ)を垂れていた。帰宅するや家族団欒(だんらん)の御屠蘇(とそ)、御雑煮、おせちと日本のお正月には何とも言えぬ清々しさと安らぎがある。一年が斯くあればと願った。

自衛官に学生任用制度を【羅針盤】

11月26日、総理大臣官邸で第3回自衛官の処遇・勤務環境の改善及び新たな生涯設計の確立に関する関係閣僚会議が開催された。報道によれば、石破茂総理大臣や中谷元防衛大臣らが出席し、採用状況が特に厳しい任期制自衛官の確保策として、現行の「自衛官候補生」制度を廃止し、給与水準を引き上げた新たな採用枠を創設する案等が、防衛省から示された。

指揮官としての分と立ち位置【羅針盤】

若い時に、古参の新聞記者から質問された。「毎日、新聞はどこから読んでいるか?」と。私は、「まず1面のタイトルを見て、社説を読む。その後は川柳欄、マンガですかね」と答えた。すると、「川柳は良いが、まず『首相の1日』を読む。

戦術核攻撃事態を考え備えよ【羅針盤】

10日に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞する。広島・長崎の被爆者の立場から核兵器廃絶を訴え続け核兵器禁止条約成立の推進力となった実績が評価されたもので心から祝福したい。

近現代の歴史を学び直せ【羅針盤】

11月5日の米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利した。事前の観測では稀(まれ)に見る接戦とのことだったが、結果は圧勝だった。一方、去る10月27日の我が国の衆院選では、与党が大敗して過半数を切り、憲法改正も発議の可能性すら大きく後退した。

【羅針盤】「瑞穂の国」日本に

10月の中旬に、九州の田舎に帰った。農家の主(あるじ)として、水田を守り米を作っている同級生から「今年の米は美味(うま)いぞ」と、新米をもらった。

【羅針盤】日本人精神の拠り所

ある朝、靖国神社の秋季例大祭に参列するため、正面の大鳥居から本殿に向かった。靖国神社へは、新婚後1年も経(た)たずに出征し、わが子(筆者)を抱くことなく沖縄で戦死した父を偲(しの)んで機会あるごとに参拝しているが、今回は、思いがけず嬉(うれ)しいことに触れて清々(すがすが)しい気持ちになった。

【羅針盤】同盟揺らぐアジア版NATO

石破内閣がスタートした。我が国の戦略環境は戦後70余年で最悪ともいえる厳しい状況だ。しかるに、この安保環境を不安定化させかねない公約を掲げた首相が政権を握った。

【羅針盤】台湾有事に備える抑止力

来年わが国は、大東亜戦争で敗戦して80年を迎える。思えばわが国は、明治27年の日清戦争、明治37年の日露戦争、大正3年の第1次世界大戦そして昭和12年からの大東亜戦争と、大国と世界を相手にして戦争を戦った。

【羅針盤】唱歌の愛国心を復元しよう

ロシアのウクライナ侵攻から2年半、いまだに解決の糸口が見えない。専制主義国家の一方的な力による現状変更の試みは東アジアでも現出しており、かつ、その紛争の度合いが増している。

【羅針盤】日本人にチャレンジ精神を

日本国民の活力が失われている。日本財団が今春、米国、中国、インド等6カ国の若者(17~19歳)各1000人に「自国の将来」について尋ねたところ、「悪くなる」と答えた日本の若者は35%、「良くなる」(14%)の2倍を超え、6カ国中で最も多かった。

【羅針盤】水に感謝、大切さ教えよう

立秋を過ぎ、処暑を迎えたが涼風は至らず、暑さが峠を越す気配も見えない。今年は黒潮が大きく蛇行して、日本列島の近くを流れ親潮を北に押し上げているらしい。

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