世界日報 Web版

[明日へのノート] rss

「おばあちゃん仮説」

 先月出た『未来の年表・人口減少日本でこれから起きること』(河合雅司著、講談社現代新書)は、急速な人口減少が進行するわが国で、今後どのようなことが起きるかを時系列で紹介している。  その中で取り上げられているのは、「『お…

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家事労働がアートになる日

 かつて家事代行サービスは富裕層が利用するものだったが、最近は一般世帯にも利用が広がりつつある。  これほど家電が進化しても、家事を軽減したいという主婦ニーズはなくならない。先日も、AI(人工知能)を搭載した全自動衣類折…

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政治家は番犬ではない

 日曜の早朝に放送されたTBSテレビ『時事放談』で、森友・加計学園問題などで政府追及の先頭に立っていた民進党の玉木雄一郎幹事長代理が今週、告示される東京都議選と関連して、政治家は「政権のポチ」か「国民の番犬」の2種類に大…

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薬物使った性被害防止

 6月26日は、国連が定めた「国際薬物乱用・不正取引防止デー」だ。1987年のこの日に、ウィーンで開かれた国際会議で、薬物乱用の防止・削減を国際協力によって進めるという政治宣言が採択されるとともに、この日を防止デーにする…

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どうなる教師の働き方改革

 土曜日や日曜日の朝、仕事で出掛けることがあるが、息子が通う中学校の先生によく出会う。部活動の指導で出勤されているようだ。教師というのは大変な仕事だとつくづく思う。  今、先生たちの働き方改革が関心を集めている。文部科学…

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英語の4技能は必要か?

 2020年度から小学校の英語が教科となる。3、4年生は年35コマ、5、6年生は年70コマに倍増する。大学入試センター試験も変わる。2020年度から、いよいよ「読む」「書く」「話す」「聞く」の4技能評価が導入される。  …

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教育のために憲法改正?

 元米国務省日本部長のケビン・メア氏が本紙とのインタビュー(18日付掲載)で憲法9条の改正議論について、「子供の教育のため」9条を改正した方がいいと述べている。  メア氏はその理由について「日本の子供たちは、学校で平和憲…

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躾を強く言えない環境の中で

 1950年代、まだ、戦後の様子が残る時代に生まれ、成長してきた世代はワルサをしたり、常識を超えるようなことをすると、親だけでなく、近所のオジサンたちに、大きな怒鳴り声、時にはゲンコツで、こっぴどく叱られたものだ。当時は…

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スマホ育児が現実のものに

 電車の席に座っていたら、隣で母親に抱っこされていた乳児が筆者の肩に触ってきた。30代初めと思われる母親が恐縮して頭を下げた。子供好きの筆者は「いいですよ」と乳児の頭をなで、「初めてのお子さんですか」と尋ねた。  たまた…

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妊娠中の女性に出会って

 先日、朝の通勤途中の電車内でのこと。筆者は優先席近くに立っていたが、右前に立っていた若い女性の様子がおかしい。手すりに頭を付けていると思ったら、急にその場にしゃがみ込んでしまった。「大丈夫ですか?」と声を掛けると、かす…

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信時潔の「海ゆかば」

 神武天皇の「東征」を描いた交声曲「海道東征」は戦後、国家主義的な記憶を刺激するなどの理由で封印されてきた。70年を経て、呪縛が解かれたように復活公演が開かれるようになった。一昨年の大阪のザ・シンフォニーホールでの公演は…

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ふるさと納税の非教育的効果

 総務省が過熱する「ふるさと納税」返礼品の高額化競争に待ったを掛けた。1日付の通知で、返礼品価格が寄付額の3割を超える場合、「速やかに3割以下に」抑えるよう要請。また、換金性の高いプリペイドカードや商品券、資産性の高い家…

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誰でも運動は上手くなれる

 学校の運動会・体育祭といえば、秋の年中行事と決まっていたが、最近では4月末から5月初めの連休後に行う学校が増えてきた。暑からず、寒からず、過ごしやすく、父母や祖父母、町内会の人たちが学校に応援・観戦でやって来る。運動が…

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リビングウィルと終活

 経済産業省ヘルスケア産業課課長の江崎禎英さんの講演を聞く機会があった。テーマは「生涯現役社会の構築に向けて」。その中で、会場に驚きの声が漏れたのは、人生の最期の3日間に、生涯医療費の30%が投入されているとの数字が出た…

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「子供の性格のせい」にしない

 2018年度から新しく教科になる道徳では、すべての教科書が「いじめ」に関する題材を取り上げている。もともと道徳を教科化するという方針も、大津市で起きた男子中学生のいじめ自殺事件がきっかけだった。  筆者の子供が通う学校…

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富士と李良枝の文学碑

 山梨県富士吉田市に新倉山浅間公園という富士見ポイントがある。2月下旬、山中湖のダイヤモンド富士を撮影しに行った折、初めて立ち寄った。桜と富士と五重の塔を1枚の写真に収められる撮影スポットとして、近年は外国人観光客も多く…

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男女の捉える世界の違い

 本当に男と女はそんなに違うのだろうか。男に生まれて60年近く過ごし、35年は妻と一緒に暮らしてきた。息子、娘もいる。それでも、よく分からない。  本紙でも紹介された『男の子の脳、女の子の脳』(草思社)によると、男と女は…

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患者中心の医療

 会社近くに最近開業した歯科クリニックに通院し、詰め物が外れた奥歯の治療を続けている。歯医者に診てもらうのは、30年ぶり。歯の手入れの重要性が叫ばれる昨今だから、「定期的に歯の手入れをしなさい」と説教されるのかと身構えて…

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神話や昔話を子供に教える

 先日、ある道徳教育のシンポジウムに参加した。道徳の教科化が小学校で平成30年度、中学校ではその翌年から正式にスタートする。会合では現場の教師の方々が試行錯誤を続けている様子がうかがえた。  その中で「神話や昔話を教えた…

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寄り添う医療

 日本で初めて「がん哲学外来」を開設した、順天堂大学の樋野興夫先生の話を伺う機会があった。がん細胞の話をしながら、内村鑑三や新渡戸稲造といった先人の言葉を巧みに引き出しながら聴衆を引き込む。言葉の魔術師と称されている。顕…

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能力に勝る経験の差

 この世の中には、本当に天才的な頭脳を持つ人がいる。筆者が知るその人は大学の同学年で、一時期、同じ寮で生活した。彼はなんと、新約聖書のマタイ伝の冒頭に出てくるイエス・キリストの系図を、夜にじっと眺めているだけで、翌日の昼…

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地下鉄で席の奪い合い

 東日本大震災以来、日本人の公徳心の高さが世界から賞賛されている。他の国から見ればそうなのかもしれないが、昭和30年代生まれの筆者としては、日本人もかなり利己的になっているというのが実感であり、少し持ち上げ過ぎではないか…

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晩婚と未婚が広がる時代に

 昨年末、筆者の従弟が“ついに”結婚した。40代半ばでの初婚だ。今は晩婚も珍しくはないが、叔父たちはさすがにホッとしていた。  義理の弟も結婚は30代後半。20代の頃には「自分は一生結婚しない」と言って義父と義母を心配さ…

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