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最強寒気の中で迎えた立春

旧正月(先月29日)が過ぎ、寒気の中で昨日(3日)、二十四節気の1番目となる立春を迎え、いよいよ名実ともに新年(乙巳=きのとみ=の年)が動き始めた。これに伴い、心に強い印象が残った三つの出来事があった。

居心地のよい里山の森づくり

1992年の生物多様性条約に基づき、近年、ネイチャーポジティブへの取り組みが盛んになっている。日本語で“自然再興”。生物多様性の損失を食い止め、回復させることを目指す考え方を指している。

受験合否は勝ち組・負け組?

電車の中で、不安そうな表情をした受験生らしい学生と心配そうに寄り添う保護者らしき大人の姿をよく見掛けるようになった。受験シーズンに、毎年繰り返される光景だが、オーバーツーリズムが指摘される今年はホテルの確保に苦労したはずだ。上京してきたであろう受験生を見るたびに、例年よりも力を込めて「頑張れよ!」と心の中でエールを送っている。

子抱き富士と日本人

自宅から徒歩20分、富士を模した山田富士という丘がある。子供が小学生の頃、元旦に初日の出を拝みによく登った。わずか標高46㍍だが、空気が澄む冬場は冠雪富士がよく見える。

“昭和の遊び”知らない子供たち

2025年、乙巳(きのとみ)年が明けた。昨年は元日に能登半島地震、2日に羽田空港で航空機事故が起こるなど、新年早々災難が続いたが、今年は比較的穏やかな年始となった。

増え続ける教員の精神疾患

文科省の調査で2023年度に精神疾患を理由に休職した公立学校の教員が7119人で過去最多だったことが分かった。

同級会は癒やしコミュニティー

年末になると、忘年会やクリスマス会が続く。すでに二つ終え、あと二つ残っている。仕事の関係者との集まりが多いが、小中学校時代の同級生たちとの忘年会は格別楽しく、心が癒やされる

時候のあいさつはがきに思う

11月終わり頃から、ぼつぼつ喪中はがきが届くようになった。最初は友人からLINEで喪中連絡が来た。次は、はがきで3通。少ない時は心穏やかだが、次々届くと死を考えずにはいられない。それがご子息の訃報だったりすると心が痛い。

秋の風情に浸れなかった秋

先月末からの数日間、東京は澄み切った青空の下で紅葉が進み、秋たけなわの日和が続いた。とはいうものの、もう12月だ。暦の上でも冬が始まる立冬(11月7日)から4週間近く過ぎている。

菩提寺の御会式に参加して

日蓮聖人の命日10月13日に合わせて、御会式(おえしき)が行われる。夫の菩提寺は1538年創立の日蓮宗単立寺で、40年前は実業家の土光敏夫さんもよく訪れていたと聞く。御会式は信徒にとって重要な行事だが、最近は親戚が集まらない。それを心配する講(信徒グループ)の代表を務める親戚から「来てくれ」と懇願され、二人で参加することになった。

ハグに戸惑う“昭和男”

米国人と結婚し、ニューヨークに住む知り合いのAさん(女性)が一時帰国するというので、東京駅で会うことになった。といっても、実際に会うのは初めてだ。仕事の関係で、1年余りリモートで交流していたのだ。待ち合わせ場所の「銀の鈴」で私を見つけたAさんは「森さ~ん」と叫びながら、両手を広げてハグをしてきた。私はハグなどしたことのない“昭和男”。一瞬、戸惑ったが、彼女のしぐさがあまりに自然だったので、軽く抱き締め彼女の背中を軽くたたいた。

韓国少子化と女性政策

韓国の出生率低下が凄(すさ)まじい。2018年に合計特殊出生率1・0を下回り、23年にはOECD加盟国中最下位の0・72に低下した。少子化の要因の一つとして、女性の急激な社会進出と高学歴化が指摘されている。

憲法と文化国家の理想

3日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる」文化の日だった。78年前(1946年)に、日本国憲法が公布された日だ。

修験者が遭難しない理由?

日本の山々は奈良時代から修験者(しゅげんじゃ)が登っているが、修験者の遭難事故の記録が見当たらない――と8月3日付弊紙文化面にあった。小子は4年前から近くの山々を登り始めたが遭難理由がうっすら分かってきた。

小野路宿・布田道を歩く

東京都町田市北部の丘陵地に美しい里山の道が残っている。先週、主宰する「街道歩きの会」の仲間と新選組近藤勇が通ったという小野路・布田道を歩いた。

熊鈴付け登校の子供たち

冬眠前の秋は、熊の出没が増える時期だ。東京のような大都会にいると、熊被害の恐怖は実感として分からないが、山間部の住民は恐ろしくて外出もままならない状況だという。熊は、北海道や東北など東日本で多く出没すると聞くが、西中国山地にもツキノワグマが生息する。単身赴任先の東京近郊から、妻が住む山口県に帰った。空港から家までの途中、山道を通る。

大学授業料の値上げに思う

値上げラッシュの秋となった。10月から食料品2900品目超が値上げとなるほか、夏の異常気象により、米や野菜が高騰している。先日、東京大学が来年度から年間授業料10万7000円の値上げを決めた。値上げは20年ぶりという。

能登復旧に政府の意思示せ

よく「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるが、今年の東京は9月22日の「秋分の日」を境にめっきり秋めいた。9月に入っても最高気温は3日と16日(いずれも29度)を除き30度以上の真夏日が続いていたが、22日以降は30度まで届かない

スマホで失われる読書文化

文化庁が発表した「国語に関する世論調査」によると、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超えた。

校歌への誇りより野球?

テレビをつけたら、NHKで「鶴瓶の家族に乾杯」(9日夜)をやっていた。落語家の笑福亭鶴瓶さんがゲストと共に、各地を訪ねるバラエティー番組で、芸能人ら有名人が突然現れた時に見せる庶民の反応が面白い。

日本の子育て支援は凄い!

8月末、息子夫婦が11カ月の娘を連れ、一時帰国した。帰るたびに「日本は何もかも便利、サービスが凄(すご)い」と連発している。

「いいかげんな」ベテラン医師

最近、顔にできたイボが大きくなったので、皮膚科を受診した。近所には、皮膚科が二つある。一つは高齢の男性医師が院長を務めるクリニック。以前、かぶれか何かでお世話になったことがある。今どきのクリニックとしては珍しく、机の上にはパソコンがない。建物は古び、受付窓口には高齢の男女が座っている。

猛暑の夏の徒然想

今年はお盆を過ぎても暑さが続いた。福岡県太宰府市は8月23日で36日連続の猛暑日となり、国内猛暑日最多記録を更新中である。近所に住む1人暮らしの高齢者の方は徒歩10分のバス停に行くことさえ躊躇(ちゅうちょ)してしまうと嘆いていた。だから、住み慣れた戸建てを売却して、駅近のマンションに住み替えを考え始める人が多い。

人はなぜ山に登るのか

毎年、7月下旬から8月上旬、高齢者でも登れそうな高山を選んで小屋泊の登山に行く。

子供の安全な居場所とは?

短い梅雨が明け、学校は長い夏休みに入った。休み中、子供の安全な居場所をどう確保するか、小学生を持つ共働き家庭の親には頭の痛い夏である。

様変わりする梅雨

天皇皇后両陛下がご夫妻で初めて英国を訪問される直前、チャールズ国王の公式誕生日を祝う閲兵式が6月15日に行われたことを伝える報道があった。普段なら「そうか」と聞き流していたはずだ。が、報道によると、チャールズ国王の実際の誕生日は11月で、6月がちょうどいい気候なのでこの月に公式誕生日を祝うというのだ。

酷暑の夏は山に行こう

温暖化の影響で日本の猛暑日は年々増えている。この20年で熱中症死亡者数は約5倍になったといわれる。全国地球温暖化防止活動推進センターの「2100年末における真夏日の年間日数予測」によると、東日本太平洋側の真夏日(最高気温30度以上の日)は約105日、西日本太平洋側は141日になると予測している。

買い物に1時間半歩く独居老人

市役所で一仕事を終えた後のことだった。駅に向かうため、バス停側のベンチに腰を掛けていた。そばにパソコンを入れたキャリーバッグを置いた。

周回遅れの高校共学化議論

6月21日、夜7時半のNHK首都圏情報で埼玉県立高校の共学化問題を取り上げていた。

CD消え 蘇るレコード

東京・銀座の「山野楽器」本店が7月末で、CD販売を終えるという。ネット配信による音楽視聴が中心になっているから、これも時代の流れか。このニュースを聞いて、レコード、ウォークマン、CDなど、その時々の音楽文化を象徴してきた人気商品を思い出し、懐かしさを覚えた。

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