台湾次期政権 展望と課題

【連載】台湾次期政権 展望と課題(下)内政・議会運営 少数与党で多難な前途

日本の若い女性の間でも人気の台湾スイーツ「豆花(ドウファ)」。台北市内の市場の一角にある行列が絶えない老舗店の店主は「材料費が上がって値上げしようかどうか迷っている」と困り顔でつぶやいた。目の前にいた馴染(なじ)み客らしき中年女性が「他の店もみんな値上げしているのだから、上げたらいいのよ」と返しつつも、どこか残念そうだった。

台湾次期政権 展望と課題(中)外交・経済安全保障 日米との連携に活路見出す

台湾総統選の開票結果が出た13日夜、勝利した与党・民進党の頼清徳副総統は「台湾を世界のキーワードにし続ける」と力強い表情で訴えた。翌14日、台湾外交部(外務省)は頼氏当選に対する祝意が日米仏など50カ国以上から寄せられたと発表した。この数は蔡英文政権の実務関係による外交実績の表れであるとともに、台湾の民主主義を支持するサポーターの数と言える。

台湾次期政権 展望と課題(上) 対中国戦略 総統就任日まで警戒必要

台湾総統選・立法委員(国会議員に相当)選が13日に投開票され、親米派の与党民進党・頼清徳氏が次期総統に選ばれた。ただ、民進党は議会議席の過半数を失い、厳しい政権運営を迫られる。選挙結果を受けての中国など国際社会の反応、外交政策の行方、台湾社会の課題を展望する。

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