ゆがむ民主主義―異例の米大統領選

選挙不正対策 身分証提示巡り党派対立 【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選(6)

民主主義社会において、不可欠となる公正な選挙制度。本来は党派を超えた課題であるべきだが、米国では民主・共和両党がこの問題を巡り対立している。

「ハー報告書」の衝撃 くすぶる「バイデン交代論」【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選(5)

米共和党のトランプ前大統領が複数の訴訟を抱える一方、民主党のバイデン大統領は自身の高齢問題に直面している。再選を果たせば、82歳で2期目を迎える。対トランプ氏で神経を尖(とが)らせる民主党内では「バイデン降ろし」の火種がくすぶっている。

検事の愛人スキャンダル 失墜する刑事裁判の信頼性 【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選 (4)

トランプ前米大統領を追及する検察側の不適切な行為が疑われている。トランプ氏が2020年大統領選で敗北した南部ジョージア州の結果を覆そうとしたとして訴えられた刑事訴訟では、思いがけず浮上した疑惑によって、攻守が入れ替わる異例の展開となった。

法治揺るがす「法律戦」「免責」否定なら深刻な禍根【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選(3)

米民主党は民主主義を守るという大義名分の下、共和党のトランプ前大統領に対し、武器ではなく法律で敵を倒そうとする、いわゆる「ローフェア(法律戦)」を仕掛けている。だが、トランプ氏を排除するために法律を乱用することは、米国の法秩序に深刻な禍根を残す恐れがある。

議会乱入事件の「真実」 「反乱」と誇張し政治利用 【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選(2)

「私の前任者たちは、1月6日の真実を葬り去ろうとしている」バイデン米大統領は7日、再選に向けた、論戦の事実上の幕開けとなった一般教書演説で、3年前に起きたトランプ前大統領の支持者による連邦議事堂乱入事件について、怒気を含んだ声で激しく非難した。関与したトランプ支持者たちを「反乱者」と呼び、事件を「南北戦争以来の民主主義への脅威」と断じた。

度を越した「トランプ憎し」「暗殺リスク」否定できず 【連載】ゆがむ民主主義―異例の米大統領選(1)

米国の民主主義が揺らいでいる。選挙を公正に行うことは民主主義の根幹だが、今年11月に控える大統領選は、党派対立の激化で権力のためなら何をしても構わないという危険な風潮が蔓延(まんえん)し、選挙戦の行方に暗い影を落としている。今回の大統領選の「異常さ」を報告する。

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