Homeサンデー世界日報岩手県の「一関・平泉  バルーンフェスティバル」

岩手県の「一関・平泉  バルーンフェスティバル」

メイン会場の一関水辺プラザから次々と離陸する熱気球=10月11日午前6時40分頃
メイン会場の一関水辺プラザから次々と離陸する熱気球=10月11日午前6時40分頃

熱気球はスポーツだ!

◇日本一をかけ29チームが熱戦

熱気球と言えば空をふわふわ飛ぶイメージだが、ゆったり楽しむ「フリーフライト」(自由飛行)のほかに、スポーツ競技としての「熱気球ホンダグランプリ」が約30年前から日本で開かれている。

10月11日から3日間にわたり岩手県で開かれた「一関・平泉バルーンフェスティバル」は4カ所の中の2戦目だ。

着地した気球を畳みスムーズに車へ詰め込むのも重要なチームワーク=10月12日午後4時25分
着地した気球を畳みスムーズに車へ詰め込むのも重要なチームワーク=10月12日午後4時25分

5月の長野県佐久市を皮切りに3戦・佐賀県佐賀市、そして4戦(最終戦)は12月の栃木市・渡良瀬が会場となり、日本一が決まる。

だが、この熱気球、見ての通り軽くて柔らかいため、風の影響を受けやすく、有視界飛行のため霧も大敵。天候に左右され、スタート地点も競技内容もゴールも不確かと、かなりスリリングなスポーツなのだ。熱気球に乗るパイロット(操縦士)はもちろん、気球を車で回収する地上サポートクルーも、スタート5分前のアナウンスが出ると、それまでのゆったり感が急変、戦闘モードに切り替わる。

回収時、地上メンバーが舗装した農道までけん引。熱気球のすごさは地面すれすれの移動が可能なことで、田んぼの上でバーナーを焚き高度を保つ
回収時、地上メンバーが舗装した農道までけん引。熱気球のすごさは地面すれすれの移動が可能なことで、田んぼの上でバーナーを焚き高度を保つ

10月11日朝5時半、ミーティングで一斉離陸と決まった。平泉の南、磐井川の一関水辺プラザに各チームが到着。気球を展開して送風機で膨らませ、バーナーに点火し空気を暖める。朝日を浴び競技気球29機とオフィシャル機2機が次々と北方に飛び立つ。4つのタスク(競技種目)で高得点を目指して。最近ではGPSやBLSなどのハイテク機器も使われるようになった。

磐井川緑地で開かれたバルーンイリュージョン=10月12日午後6時過ぎ
磐井川緑地で開かれたバルーンイリュージョン=10月12日午後6時過ぎ

13日朝まで4回の競技が行われ、ホンダチームの上田諭選手が優勝。12日夜にはバルーンイリュージョンが行われた。(ペンとカメラ・伊藤志郎)

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