トップサンデー世界日報『SusHi Tech Square 東京』【サンデー世界日報より】

『SusHi Tech Square 東京』【サンデー世界日報より】

自然や未来を没入体験

人間と自然の関わりから未来の暮らしを想像する没入型の展覧会が東京・丸の内の「SusHi Tech Square」で開かれている。東京都主催で、テーマは、「人間×自然×技術=未来」。未来にとって大切でありながらも難しい問題に焦点を当てている。クリエイターの発想と最新テクノロジーで、人間と自然の関わり合いの「没入体験」ができる。

体験の組み合わせは、「人間 × 植物 × AR(拡張現実)=?」「人間 × 動物 × AI(人工知能)=?」「人間 × 鳥 × VR(仮想現実)=?」「人間 × 昆虫 × ドローン=?」「わたし × 自然 × 技術=?」と多岐にわたる。主催者は、「東京の多様な自然の未来から、人々の暮らしをより豊かにするヒントが見つかれば」と説明する。

会場に入ってまず目に付くのは、大型プロジェクター。近づくと緑が成長し、東京都のシンボルであるイチョウが舞い上がる。自然とのつながりに没入することができる貴重な体験ができる。

自分で操作し体験できるコンテンツも。そのうち、コントローラを使って鳥になった気分で日本の上空を自由に旅することができるVR技術は、国土地理院の基盤地図情報を元にしている。シームレスに全国行きたいところをどこでも気ままに飛べる楽しさがある。また、蜂に模したドローンを操作して、花粉を運ぶ授粉の疑似体験もできる。

最近の研究によって生まれたCybrid(サイブリッド)植物のうち、イネとコムギを掛け合わせた「イネコムギ」が展示。自分だけのCybrid植物を作れる体験コーナーは子供に人気。さらに、緑と一体化した遊具やベンチで遊びくつろぐこともできる。キャスターがついて移動式だ。公園が丸ごと移動する驚きがある。

移動式の緑豊かな公園「Movin Green Park」
移動式の緑豊かな公園「Movin Green Park」

会場には、鑑賞者の解釈や理解を助けてくれるアートコミュニケーターが常駐するだけでなく、鑑賞ツアーも毎日実施される。

SusHi Tech Squareは、デジタルを切り口に、東京の「未来」「スポーツ」「生きもの」の展示を鑑賞・体感できる施設として、2023年8月に開設した。

建物内で「TOKYO2020レガシー展」が同時開催されており、東京五輪で実際に使用された資産が展示されているほか、新しいテクノロジーを使った競技体験も楽しめる。展示会は、いずれも9月23日まで開催で、入場無料。(日野強、写真も)

spot_img

人気記事

新着記事

TOP記事(全期間)

Google Translate »