トップサンデー世界日報日本と韓国の違い!離乳食と健康サプリ事情【サンデー世界日報より】

日本と韓国の違い!離乳食と健康サプリ事情【サンデー世界日報より】

韓国の離乳食と乳幼児向けに販売されているサプリメント
韓国の離乳食と乳幼児向けに販売されているサプリメント

最も近い日本と韓国。同じアジア圏の国なので似ているところもあれば、もちろん全く異なるところも多々あります。そんな日韓の違いを、子育てと健康面から見ていきたいと思います。

わが家は一男一女で娘(26)は、日本生まれ日本育ち、息子(5)は韓国生まれ韓国育ちです。

韓国では幼い頃から健康と成長をとても意識し、それは離乳食や健康食品にもよく表れています。離乳食は日本と同様に重湯や10倍粥からスタートします。生後5~6カ月ごろからは、牛肉・鶏肉など肉を多く使用したメニューが登場。もちろん脂身を除いた柔らかい部位を細かくしたものを少量からスタートしますが、1歳未満で肉を多用することには驚きました。

離乳食用に小分けにした冷凍牛肉が販売されているほどです。鉄分とタンパク質摂取が目的ですが、小さい頃から肉類をしっかり取っているからか、韓国にはがっしりした体つきや背が高い子が多い印象です。

肉だけでなく野菜を取り入れたメニューも豊富です。煮たり炒めたりナムルにしたりと肉類と共に野菜も多く摂取します。キムチを含む辛いおかずは、家庭にもよりますが、保育園では1歳児の給食から低塩や洗った薄味のキムチが出されます。

食生活の変化により、昔と比べパン類など小麦粉製品を多く食べるようになりましたが、やはり基本は米。家庭では麦、豆、粟などを混ぜた雑穀米をよく食べますし、ご飯に合わせたおかずや汁物が多いです。最近では保育園や学校でも減塩メニューが奨励され取り入れられたりもしています。

そして韓国では、いわゆる「健康サプリメント」の摂取をかなり早く乳幼児期から始める傾向にあります。基本のビタミン、ミネラル、乳酸菌をはじめカルシウム、オメガ3、最近では鉄分や免疫力アップに特化したサプリも人気です。乳幼児用に液体や顆粒タイプ、食べやすいグミタイプやゼリータイプ、チュアブルタイプなど形状もさざま。薬局やネットで簡単に購入できます。

健康と併せ、子供の「身長」に非常に気を使うようになります。保育園2~3歳ごろから「うちの子、同い年の子と比べて背が小さい」と心配する親が多く、身長が伸びると謳ったサプリメントが多数出回っています。このような健康サプリの摂取に関し、子供が甘くてお菓子のような感覚で食べ過ぎてしまうこともあるので、過剰摂取や原材料の安全性の確認、添加物の少ないものを選ぶなどが注意喚起されています。

併せて韓国で特徴的なのが「ママカフェ」と呼ばれるネットコミュニティーでの口コミ力。大きなカフェで「このサプリ効果あるよ!! おすすめ!!」と流れるとすぐに広がり、あちこちで広告を見掛けるようになります。ネットの口コミにより即完売する製品もあるそうです。

「三食しっかり食べて、たくさん体を動かし、よく遊びよく寝る」が乳幼児期の健康には一番の基本。韓国ではプラスして不足分をサプリで補うという感覚です。

子供が健康に大きく育ってほしいという思いは、環境や文化、考え方は違えど、万国共通の父母の願いですね。

(幼児教育アナリスト・TOMIE)

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