日米韓による海岸清掃プロジェクト
「日本一海洋ごみが漂着する」「海洋ごみのホットスポット」などと言われる対馬。韓国とは直線距離にして約50㌔。場所によっては携帯電話に海外利用の通知が届く。
今年8月のキャンプ・デービッドでの日米韓の首脳会談で合意された「インド太平洋地域の安全と繁栄」に寄与するアクションの一つである。
在福岡米国領事館と在福岡韓国総領事館は10月に自治体、地元住民、民間企業が参加。
「対馬モデル」確立を目指す
環境のためとなる形で海洋プラスチックごみを回収・再利用する「対馬モデル」を支援する活動を開始。
12月3日にはラーム・エマニュエル駐日米国大使と尹徳敏駐日韓国大使は比田勝尚喜対馬市長、市職員、日本の市民団体と共に、クジカ浜での清掃活動に参加した。
約1年もの間に漂着したごみにはブイなどの漁具だけでなくハングルや漢字表記のプラスチック製品も見られ、「漂着ごみのホットスポット」であることを見せつけられる。
清掃後にエマニュエル大使は「日米韓が海洋汚染に地球規模で取り組む協力事例を先頭に立って作り出している」などと述べた。尹大使もエマニュエル大使に賛同し「価値観を共有する韓国、米国、日本の3カ国が連携し、多様な地球問題に共に対応していかなければなりません。そういう意味で、今日の行事はとても意義深いものです」と語った。
今後の成果が日本のみならず世界の海洋ごみ問題の解決に寄与することを期待したい。(ペンとカメラ・森 啓造)