木工体験や紙芝居楽しむ

森と木に親しんでもらおうと、毎年恒例の「森と木の生活塾」が先日、秋田市河辺にある秋田県森林学習交流館「プラザクリプトン」の周辺と学習交流の森で開かれ、子供連れの家族などでにぎわった。主催・共催は、秋田県森の案内人協議会、プラザクリプトン。
コロナの関係で催しは限定されたが、参加者は思い思いに、ミニ机や可変式のブックスタンドを製作する木工体験のほか、各種の木の実をペットボトルに入れて鳴らす「森の音楽」、フジのつるに乾燥した花や葉、松ぼっくりを飾り付けるリース作りを体験。
また自分で作った竹トンボを飛ばす子供たちや、屋外での紙芝居、隣接する国際教養大学までの森を「森の案内人」に樹木を解説してもらいながら歩く自然散策を楽しんだ。草地の一角ではボランティアによるドリップコーヒーのサービスがあり、登山体験に話が及ぶ大人のグループもあった。
市内から男の子と参加した主婦は「『森のレストラン』という紙芝居では、ヒカゲチョウとかゴマダラチョウ、カナブン、ヒグラシ、ミヤマクワガタなどの名前が出てきて、息子もじっと耳を傾けていて面白かった」と話した。
同交流館には何人ものインストラクターがおり、森林や林業に関する詳しい話や動植物、森の遊び方やクラフト作り、山菜・きのこ、渓流魚、山村の暮らしと文化などを聞いたり体験したりできる各種催しを随時開いている。
(伊藤志郎)