トップ社会弾圧されているのは「信仰心」 宗教2世らがトークイベント

弾圧されているのは「信仰心」 宗教2世らがトークイベント

トークイベントに出席した「信者の人権を守る二世の会」の小嶌希晶さん(右)と「幸福の科学」2世のItaqさん(中央)=5月31日午後、東京都新宿区(石井孝秀撮影)
トークイベントに出席した「信者の人権を守る二世の会」の小嶌希晶さん(右)と幸福の科学2世のItaqさん(中央)=5月31日午後、東京都新宿区(石井孝秀撮影)

 現代社会における宗教や信仰の自由について、宗教2世当事者らが意見を述べ合うトークイベント「『異端審問の時代』に自由でいるために」(主催・情況出版)が5月31日、東京都内で開かれた。

 世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の2世信者で、「信者の人権を守る二世の会」代表の小嶌希晶さんが登壇。安倍晋三元首相の暗殺事件後、高額献金など教団批判の報道が過熱したことに触れ、「被害にフォーカスすることは大切だが、献金する自由はあるし、不幸じゃない人もいると是々非々で報道してもよかったのではないか。(報道の偏りで)職場を解雇されたり、大学でいじめられたり、自殺などの被害も出ている」と訴えた。

 小嶌さんによると、同会の取り組みに賛同する家庭連合以外の2世信者も出てきており、「本当に解散の余地があるのか分からない中で解散させられるというのは他人事ではない。自分の所属する宗教団体も狙われるかもと危機感を持つ人たちもいる」と述べた。

 オンラインで参加した元教団信者で金沢大学の仲正昌樹教授は、「(宗教を)気持ち悪いとか、他者に危害を加えるかもしれないという予測で判断してはいけない。あくまで自身の主観にとどめておくべきであり、それを抑えることが近代自由社会の本質」と指摘。その上で「日本の旧統一教会裁判で異常なのは『危険な宗教』をどうにかすべきだという考えが持ち込まれていること。これを放置すれば、多くの人間がどんどん監視対象になっていく」と懸念を示した。

 幸福の科学の2世信者で、ラッパーのItaqさんは「現代の日本社会で弾圧の対象となっているのは、特定の団体というより人間の心の中の信仰心だ」と主張。Itaqさんは信仰心が批判対象となりやすい要因として、「秩序を破壊されるかもしれない危機感からくるものだ」と指摘した一方で、「社会において新たな改善の可能性を示せるのも信仰心であり、その心を国が弾圧しようというのは許せない」と訴えた。

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