トップ社会「礼拝できない」家庭連合2世職員夫婦、高裁決定に不安と憤り

「礼拝できない」家庭連合2世職員夫婦、高裁決定に不安と憤り

東京高裁の決定を受け清算人が入った世界平和統一家庭連合本部=4日、東京都渋谷区(提供写真)

 東京高裁による世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)への解散命令維持の決定が4日に出されて、初めての日曜日を8日に迎えた。これまで毎週日曜日には教団の信者や職員らは教会施設で礼拝などをしていた。「法人は解散されても、信仰の自由は守られる」と報道されていたが、高裁決定により自宅待機を課され、実際は信仰の自由が守られていない現状に不安と憤りをのぞかせる2世職員夫婦の姿があった。

 解散命令が決定した数時間後には全国の教会約300カ所に清算人が次々と立ち入り、全国の各教会施設は使えなくなった。「本施設および本施設内の一切の資産は、清算人である当職の管理下」と告示書が張られ、職員の立ち入りや礼拝などの宗教活動ができなくなった。

 X(旧ツイッター)の「ゴリ次郎いけだ」というアカウント名で、家庭連合2世として発信を続けている20代の男性職員は「憲法で守られているはずの信教の自由が侵害されている」と悔しさと悲しみが織り交ぜになった胸の内を語った。礼拝をしたくても活動できる場所はなく、同僚は私物のパソコンまで没収されたという。

 また、宗教への理解がなく、家庭連合を狙い撃ちにした新法を制定する動きもあることから「全体主義国に近づいている」と日本の司法や行政の在り方に危機感を募らせた。男性は今月下旬、子供が生まれる予定で、家庭連合信者というだけで厳しい目で見られる世の風潮に「生まれてくる息子が肩身の狭い思いで生きていくのではないかと思うと辛い」と語った。

 男性の妻(Xアカウント名「おにぎりまる」)も家庭連合の2世職員。2人は街頭などで、報道で作られた印象は家庭連合の実情と乖離していると訴えてきたが、高裁決定によりいつ解雇されてもおかしくない状況になっている。信者仲間に直接会う機会が減少したことへの悲しみと、出産を控えていることもあり「貯金がいつまで持つのか」と今後の経済的不安を口にした。ただ、夫婦は「悲しんでばかりはいられない」と前を向いた。
(信教の自由取材班)

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