
1970年、米カリフォルニア州生まれ。幼少期に米国人の父親と日本人の母親が離婚し、13歳で日本に帰化。17歳の時、父親と再会した際に通訳を担った牧師に心を救われ、自らも牧師を志す。現在、つきしろキリスト教会牧師として、保護児童の里親も務める。
世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)を巡り東京高裁が4日、解散命令を維持する決定を下したことについて、つきしろキリスト教会(沖縄県南城市)の砂川竜一牧師に話を聞いた。 (聞き手・竹澤安李紗)
――高裁の決定に対する率直な感想は。
非常に驚いた。最高裁まで引っ張るほど神様はドラマチックな展開を用意されるのかという意味で驚いた。闇は光に勝てない。正義は必ず勝つ。最高裁では必ず判決が覆されると確信している。家庭連合は、刑事事件を起こしていない。判決理由はでたらめな内容だ。解散命令が出たオウム真理教とは全く異なる。
今回の判決による苦しみには必ず意味がある。ヨハネの黙示録22章に「汚れた者はさらに汚れたことを行い、義なる者はさらに義を行い、聖なる者はさらに聖なることを行うままにさせよ」とあるように、最高裁までの期間、家庭連合はもっと良くなれという神様からのメッセージがある。信徒の皆さんに集会所がなければ、私の教会の礼拝堂をお貸しします。
家庭連合は2009年にコンプライアンス宣言をして以降、変わってきた。しかし、もっと万人に受け入れられる形を目指して努力すべきだ。例えば合同結婚式はお見合い結婚式であることや、自ら信仰を選んだ宗教2世たちがいるなど、世間の誤解を解くために分かりやすく発信するべきだ。日本と韓国の関係についても教会の自浄作用が働くという意味で、最高裁までの期間は教会にとって、とても良い清めの期間になるだろう。
――高裁判断がキリスト教やその他の宗教団体に与える影響は。
民法上の不法行為が解散命令請求の要件に加えられたら、今後、次々と国内の宗教団体が狙われることになる。現在、家庭連合に無関心を装っている宗教団体は、解散命令に加担している。最高裁までの期間に、日本の全ての教会が信教の自由のために戦うか、はっきりと分かれていく。
メディアから悪だとレッテルが貼られた宗教団体や宗教法人、各種法人は、潰されていくという前例が司法によって作られてしまった。今後、メディアやそれを牛耳る資本家たちを恐れずに、信仰者たちが正しいことができるかどうかが問われてくる。
2月に行われた衆院選でも、オールドメディアと世論にはギャップがあることが証明された。家庭連合に対して解散すべきだと考える勢力は一部で、実際には多くの国民は悪いイメージを持っていないと思う。
過去に家庭連合の信者4300人以上が、牧師や脱会屋(職業的ディプログラマー)らによって拉致監禁され強制棄教(ディプログラミング)の被害に遭っていることを報じないマスコミも、信教の自由という人権を侵害することに加担している。
――日本社会全体、世界にも影響は及ぶか。
ノンフィクションライター・福田ますみ氏の著書『国家の生贄』でも、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)成立の裏に、スパイ防止法潰しがあったことが明らかにされている。東アジアの赤化の流れの中で、スパイ防止法成立を訴えてきた国際勝共連合が共産主義勢力から狙われ、その関連団体として家庭連合潰しにつながった。
さらに日本は、22年7月に銃撃事件を犯したテロリストの願いを達成する国家だと他国から認識されかねない。極論ではあるが、天皇制という日本の国体を破壊したい勢力に、テロなどの工作の口実を作ることになりかねない。
世界に目を向けるとイラン攻撃でも宗教問題が深く関わっている。世界は神様を信じる自由民主主義国家と、暴力で支配する共産主義的独裁国家が対立するといった大詰めを迎えている。その中で家庭連合は東アジアで磔(はりつけ)にされているキリストである。このキリストに我々は石を投げるのか、それともその十字架のもとに行って悪いことはないと訴えるのか、問われている。






