トップ社会家庭連合の田中会長が辞任「信頼回復のための一歩に」 後任に堀正一氏

家庭連合の田中会長が辞任「信頼回復のための一歩に」 後任に堀正一氏

記者会見で辞任を表明し、記者からの質問に答える世界平和統一家庭連合の田中富広会長=9日午後、東京都渋谷区(石井孝秀撮影)

 世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の田中富広会長(69)が9日、同連合の教団本部(東京都渋谷区)で記者会見を行い、同日付で辞任することを表明した。

 辞任の理由として「私たちの活動が一部の方々に深いご心痛を与えたことは、決して軽視できない。会長としてその事態を真摯(しんし)に受け止め、社会からの信頼回復に向けた一歩を踏み出すため、辞任を決意した」と述べた。

 また、教団への解散命令を巡る東京高裁での抗告審による審理が11月21日に最終主張書面を提出して終わったこと、教団改革を進めたことで次世代の指導者を迎える環境が整ったと判断したことも辞任の理由に挙げた。刑事責任や民事責任という枠を超えて、「痛みや被害を訴える声」に対し、謝罪の意を込めたお詫(わ)びとして頭を下げる場面もあった。

 新会長には家庭連合元副会長の堀正一氏(55)が就任。田中氏は堀氏について「日本で最初に2世として産声を上げた人物で、1世と2世、3世を束ねてけん引していくには最もふさわしい人物」と述べた。今後、会長のほか教団の責任役員6人もすべて代わる方針だという。

 質疑で安倍晋三元首相銃撃事件を巡る奈良地裁の公判での山上徹也被告や家族の発言について所感を求められたが、田中氏は「公判を傍聴していない」として発言を避けた。

 一方、田中氏は同事件後の解散命令請求などへの対応の中で、信者たちから「勇気をもらった」とも言及。「希望的だったのは次世代が強い信仰を持って動きだしたこと。たくさんの信徒が離れていくかもと不安だったが、結果としてほとんどの信徒は離れず、力を与えられた」と振り返った。

 辞任後については「一会員として、または一人の人間として、教団と社会に貢献できる道を模索し続けたい」と話した。

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