=6月28日、陸上自衛隊那覇駐屯地前(本人提供).jpg)
太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本陸軍32軍を指揮した牛島満中将の辞世の句が、陸上自衛隊第15旅団(那覇市)のホームページに掲載されていたことに一部の市民団体や地元紙が反発し、削除を求めている。この件で、一般社団法人日本沖縄政策研究フォーラムの仲村覚理事長はこのほど、辞世の句を削除しないよう求める要請書を同旅団に提出した。
仲村氏は要請書の中で、「(牛島中将は)厳しい戦況の中で、最善を尽くした指揮官であり、戦いに殉じた指揮官を戦後に生きる我々が慰霊の対象から外すことは、傲慢極まりない」と主張。
仲村氏は、辞世は敗戦した沖縄がいつの日か復興することを願って詠まれたものであり、「(初代桑江良逢群長が)沖縄防衛の任務に就く際、その先人に思いを馳せるのは、復帰直後の重責を担う指揮官として自然なこと」だと指摘。
その上で「一部の活動家の要求」によって「桑江群長訓示とともに掲載された牛島軍司令官辞世等を削除しないよう」要求した。