【国境警報】中国艦5隻 沖縄で艦隊行動 防衛省警戒「極めて異例」

沖縄県の先島諸島周辺で艦隊行動を行った中国海軍のレンハイ 級ミサイル駆逐艦=16日(防衛省統合幕僚監部提供)

防衛省統合幕僚監部は18日、中国海軍の艦艇5隻が二手に分かれて沖縄県の先島諸島を挟むように航行する艦隊行動を行ったと発表した。こうした行動の確認は初で、同省は「極めて異例」と分析。「軍事的プレゼンスを拡大する動き」として警戒を強めている。

同省によると、中国海軍のミサイル駆逐艦など3隻が16日昼、与那国島と西表島の間を北に抜け、北東へ航行。別の2隻は同日午後7時ごろ、宮古島の北東約110キロで確認され、その後宮古島と沖縄本島の間を北上した。5隻は久米島西側で合流し、東シナ海を中国方向に進んだという。

同省は、中国への最短距離ではないルートを航行した上、領海に近接した海域を通過したことなどから、軍事的な示威行動だったと分析している。

5隻は4月下旬に対馬海峡を通過し、その後集散を繰り返しながら宗谷海峡、伊豆諸島を経由する形で日本列島を周回。海上自衛隊などが警戒監視を続けていた。

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