世界日報 Web版

安倍改造内閣始動、女性閣僚の活躍に期待


 安倍改造内閣が3日にスタートした。新閣僚に選ばれた人たちの喜びはまだ消えそうもない。喜怒哀楽が一番顔に出るのは女性だ。女性大臣5人の喜びは口元に残ったままだ。まことに御同慶に堪えないが、個人的なことはさて置き、今週から口を真一文字に結んで公務にまい進してほしい。

 昔から女三人寄れば姦(かしま)しいといわれるが、手八丁口八丁の女性閣僚が5人も勢揃いしたのだからさぞ改造内閣の初閣議は賑やかだったに違いない。

 政治は明るい方がいい。仏頂面の大臣がズラリと並んではそれこそ気が滅入る。ここ1、2年は日本経済にとっては大切な時間だ。政府は全員全力を挙げて景気回復に取り組まなくてはならない。安倍首相も景気対策を第一番に掲げている。

 注文をつければ限りがないが、まず経済再建を政治の大目標に取り上げた安倍首相の選択は基本的には間違いではなかった。これからは5人の女性閣僚の力強い応援を受け、ヨイショヨイショとばかり実行実現の局面に入る。悪い話ではない。その結果を望んでやまない。

 但し、船頭多くして舟が山に登っては困る。その辺りの手加減は安倍首相の政治力がカギだ。しかし経済問題を第一とし、女性力の総動員を図った安倍首相の眼力と見識も満更ではない。

 安倍首相以前は短命揃いの政権が続いた。1年やそこらで首相が替わるような政治がいいはずはない。すでに安倍首相は長期政権を目指している兆候がある。この改造はその第一歩という意味合いが含まれていたかも知れない。

 そんな人事の一つが山谷えり子国家公安、拉致問題担当相だ。北朝鮮は拉致問題で独自の調査を始めた。その結果は近く日本にも報告される。山谷氏は岸田文雄外相とともに当事者のひとりになる。北朝鮮は外交についてはそのしたたかさが国際的に注目されている。山谷氏の女性としての柔さと強さがどこまで通用するか。見落としてはならぬ。

 なお女性陣の中で小渕優子経済産業相は、女性ながらポスト安倍の局面では次期首相の一人として人の口の端に登っている。女性政治家もそこまで成長したのかと感慨無量だ。

 さて、今週から安倍改造内閣が本格的に始動する。女性陣も活発に発言して存在感を発揮せよだ。女性の実力と活力が実証されてこそ今度の改造内閣の意義が生きる。(I)