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各党首、街頭演説締めくくる


 衆院選の選挙戦最終日となった30日、全国を駆け巡った与野党党首の多くが、東京など首都圏で街頭演説を締めくくった。

最後の訴えを聞く有権者=30日、東京・大井町駅前(撮影:川瀬裕也)

最後の訴えを聞く有権者=30日、東京・大井町駅前(撮影:川瀬裕也)

 自民党の岸田文雄首相は、衆院選最後となる街頭演説を東京都品川区のJR大井町駅前で行った。午後7時過ぎ、丸川珠代前五輪・パラリンピック担当相と共に岸田首相が登場すると、集まった群衆からは大きな歓声が上がった。

 今回の衆院選を「野党の皆さんが盛んに『分配、分配』とおっしゃるが、分配するだけでは、そのうち分配するものはなくなってしまう」と野党を批判。「成長した成果を分配するのが自民党の経済政策の強みだ」と違いをアピールした。

 駅前の広場では岸田首相をひと目見ようと大勢の人が詰め掛け、一時身動きが取れないほどになった。

 安倍晋三政権では、秋葉原で演説を締めくくるのが恒例だったが、今回は自民候補が接戦を繰り広げる東京3区で支持を訴えた。

 立憲民主党の枝野幸男代表はさいたま市のJR大宮駅前で最後の訴えを行った。「コロナ禍で救えた命があったんじゃないかと、悔しい思いと申し訳ない気持ちで国会で戦ってきた」と訴え、医療の逼迫(ひっぱく)や経済の低迷などの問題点を挙げ、自公連立政権を批判した。

選挙戦最終日に街頭演説を聞く聴衆=30日午後、東京江戸川区(撮影:森啓造)

選挙戦最終日に街頭演説を聞く聴衆=30日午後、東京江戸川区(撮影:森啓造)

 演説後、枝野氏が聴衆の元に駆け寄ると、周辺から「枝野コール」が沸き起こった一方、「何を言っているのかよく分からない」などといった冷めた声も聞こえた。

 公明党の山口那津男代表は、東京都江戸川区の船堀駅前で「勝たせてください。押し上げてください」と必死の声を上げた。減税を訴える立憲民主党に対して「(民主党政権時)野党だった自民党や公明党に消費税を上げさせてください、と頭を下げてきたのは当時の民主党だ」と批判。「大局観もなければ、一貫性もなく、責任感もない。こういう人達に日本を任せるわけにはいかない」と訴えると、聴衆からは歓声と拍手が上がった。