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技術保全強化を重視 小林経済安保担当相


 小林鷹之経済安全保障担当相は14日、世界日報を含む報道各社のインタビューに応じ、重要技術の保全・育成やサプライチェーン(供給網)の強靭化に早急に取り組む考えを示した。主なやり取りは次の通り。

半導体安定供給に支援

記者の質問に答える小林鷹之経済安全保障担当大臣 =14日東京千代田区の内閣府(森啓造撮影)

記者の質問に答える小林鷹之経済安全保障担当大臣 =14日東京千代田区の内閣府(森啓造撮影)

わが国が抱える経済安保上の最大の課題は。

 とりわけ早く取り組まなければいけないこととして、重要技術の保全・育成、サプライチェーンや技術基盤の強靭(きょうじん)化がある。広い視点では、まずわが国の置かれている状態を把握することから始めなければならない。日本政府がさまざまなリスクに本当に対応しきれるのか、脆弱(ぜいじゃく)性をすべて洗い出して対策を取っていく。

 日本の強みを把握し、どこで勝負していくか見極めることも重要だ。経済安保の重要性は高まっており、国家安全保障局(NSS)とも緊密に連携し、先頭に立って進めていきたい。

技術の海外流出を防ぐための取り組みは。

 日本政府としてさまざまな技術流出防止の取り組みをしている。例えば、研究の健全性・公正性を担保する。研究者が公的資金を申請した際、外国から同時にお金をもらっているか開示をしてもらう。これについては、年度末までにしっかり形にし、透明性を高めていきたい。

台湾の半導体大手が日本に工場を新設する。

 半導体は、デジタル社会の基盤になり、安定供給体制の構築が重要だ。政府は他国に匹敵する支援措置を講じる方針であり、経済産業省などと連携し、日本の半導体産業の再生に取り組みたい。

新型コロナウイルスの国産ワクチンの開発が他国に後れを取っている。

  国として民間の創薬を支える制度が足りなかった面がある。国内でワクチン、治療薬を開発する技術を磨き、非常時に日本が国際的に頼られるようになることは経済安保の観点でも重要だ。

就任以前から研究者と直接対話してきた。

 科学者の生の声を聴くことは、非常に気付きも多かった。現場に足を運んで積極的に共有し、政策に反映させていきたい。