世界日報 Web版

電撃退陣表明の真相 「米中冷戦」というキングメーカー


髙橋 利行

 だが、真のストレスはほかにあった。それは杖とも柱とも恃(たの)むアメリカが中国政策を大転換させ、「米中冷戦」が抜き差しならない局面に入り込んだことである。アメリカ大統領ドナルド・トランプは政権発足当初、中国に寛容な「関与政策」を選択していた。親の心子知らずとでも言うのだろうか。中国の習近平(国家主席)指導部は、それを奇貨として覇権主義を剥(む)き出しにし、一帯一路戦略を掲げ露骨に海洋進出を図った。ソ連(現ロシア)の崩壊で一強になったはずのアメリカも押され気味である。皺(しわ)寄せが経済面で中国に依存してきた日本にも方向転換を迫る形になった。


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