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習氏、経済発展誇示へ 中国共産党、きょう創立100年


中国共産党100年

 【北京時事】中国共産党は1日、創立100年の記念式典を北京で開く。式典では習近平党総書記(国家主席)が演説し、経済発展の成果を強調する見通しだ。来秋の党大会で3期目続投が確実視されている習氏は、100年の大きな節目に合わせて自らの権威を一層高める演出を行っている。

 会場となる天安門広場周辺は厳戒態勢が取られている。普段よりも多くの警備要員や車両が配置され、30日午後から周辺の地下鉄駅を閉鎖。1日の式典終了まで会場周辺の道路も厳しく規制される。

 式典の準備は6月中旬から本格化した。天安門広場に面した北京を代表する大通りには第1回党大会など党の歩みをイメージした大きな花壇を設置。式典本番に向けて、祝祭ムードが漂っている。

 結成時に60人足らずだった中国共産党員は、30日の新華社電によると、5日時点で9514万8000人に上る。1949年の中華人民共和国成立後、建国の父、毛沢東が発動した文化大革命(文革)などの混乱を経て、70年代後半に改革開放政策を開始し、市場経済を導入。中国は旧ソ連や東欧の社会主義国が衰退する中、事実上の一党独裁体制を維持したまま2010年に米国に次ぐ世界2位の経済大国となった。

 創立100年に合わせて北京や上海に開館した記念館やテレビの特別番組は、脱貧困をはじめとする党の実績を強調。一方で、文革や1989年に民主化運動を武力弾圧した天安門事件のような「党の汚点」への言及はほとんど見られない。

 30日付の党機関紙・人民日報社説は「われわれが進める事業は前人未到の偉大なものだ」と訴え、習氏の下で団結するよう求めた。習氏も1日の式典で党の功績を誇り、体制の継続を正当化するとみられる。