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母語守り民族存続訴え、中国大使館周辺などで在日モンゴル族ら抗議


モンゴル人学校閉鎖の動きも

 中国政府が内モンゴル自治区で進めている教育の漢語化政策の撤回を訴え、日本に住むモンゴル族の人々が21日、東京、大阪、愛知の駐日中国大使館・領事館周辺で抗議活動を行った。主催は世界モンゴル人連盟と南モンゴルクリルタイ。

漢語教育の撤回を求め声を上げるモンゴル族の人々=21日午前、東京都港区(辻本奈緒子撮影)

漢語教育の撤回を求め声を上げるモンゴル族の人々=21日午前、東京都港区(辻本奈緒子撮影)

 東京・西麻布の中国大使館付近には、在日モンゴル族のほか、応援に駆け付けた香港や韓国出身の人ら約30人が集い、大使館に向かって漢語での教育政策の撤回や抗議により拘束された人々の釈放、犠牲者への謝罪などを求め、声を上げた。南モンゴルクリルタイのチメド・ジャルガル副会長は「母語さえ守ることができれば、拘束されている人々も脱出し、民族が存続できる」と呼び掛けた。ジャルガル副会長によると、現地ではモンゴル人学校を閉鎖して中国人の学校と統合する動きが出ており、抗議した知識人らが逮捕される事態も起きているという。

 抗議に参加した内モンゴル出身の女性は、知人の在日内モンゴル出身者の家族の自宅に21日の抗議活動が行われると知った地元当局があらかじめ訪ね、圧力をかけたと話す。女性は「漢語教育政策を撤回し、自分たちの言葉で話す権利を返してほしい」と訴えた。

(辻本奈緒子)