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福島舞台のオペラ初上演、震災後の葛藤描く


ハンブルク州立歌劇場で、細川俊夫氏作曲の「海、静かな海」

福島舞台のオペラ初上演、震災後の葛藤描く

オペラ「海、静かな海」のリハーサル風景=©Arno Declair(ハンブルク州立歌劇場提供・時事)

ドイツ北部ハンブルクの州立歌劇場で24日、東日本大震災後の福島を舞台にした細川俊夫氏作曲のオペラ「海、静かな海」が世界初上演された。

日本語の脚本を手掛けた劇作家で演出家の平田オリザ氏が演出。津波で夫と子供を亡くしたドイツ人女性の心の葛藤を描いた。米国出身の日系3世、ケント・ナガノ氏が指揮。ドイツ語での上演後、歌劇場を埋めた聴衆が大きな拍手を送った。

細川氏は歌劇場のウェブサイト上の声明で、東北の地震と津波、東京電力福島第1原発事故により、「自然の力と人間のおごりについて改めて考えさせられた」と強調。この作品を犠牲者にささげると述べた。

ハンブルク州立歌劇場では2月13日まで計5回上演される。(ベルリン時事)