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アルゼンチンの紙幣から「エビータ」消える


英領フォークランド諸島の図柄も

アルゼンチンの紙幣から「エビータ」消える

エビータの肖像が印刷された100ペソ札について説明するアルゼンチンのフェルナンデス大統領(当時)=2012年7月、ブエノスアイレス(AFP=時事)

 アルゼンチンの紙幣から「エビータ」の愛称で知られる故エバ・ペロン大統領夫人の肖像と英領フォークランド(アルゼンチン名マルビナス)諸島の図柄が消えることになった。100ペソ札のエビータの肖像は絶滅が危惧されるシカに、50ペソ札のフォークランド諸島の図柄はアンデスコンドルに変更される。

 中道右派のマクリ大統領は昨年12月の就任以来、フェルナンデス前大統領の反米左派路線を修正する改革策を次々打ち出している。前大統領はエビータの夫、故フアン・ペロン元大統領に連なる正義党(ペロン党)の政治家で、在任中はフォークランド諸島領有問題で愛国心をあおった。エビータなどの図柄採用は前大統領主導で行われた。

 アルゼンチン固有の野生動物への図柄変更について中央銀行は「国の通貨にふさわしいと全国民が感じられる」と説明している。(ブエノスアイレスAFP時事)