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田辺市が丸の内に「口熊野」、絵馬掛けも


自治体振興イベント、歴史と自然を六感で堪能

田辺市が丸の内に「口熊野」、絵馬掛けも

報道関係者と懇談する真砂充敏・田辺市長(左)=19日、東京・新丸の内ビルで撮影

 世界遺産の熊野古道で知られる和歌山県田辺市(真砂(まなご)充敏市長)が東京・丸の内で、同市の魅力を内外に発信する「歴史と自然を、六感で味わう。田辺市~熊野詣in丸の内ハウス」を開催中だ。安倍政権が掲げる地方創生の政策を先取りした自治体振興イベントだ。

 真砂市長は今回のイベントについて「田辺の海、川、道、山だけでなく、熊野本宮の気を感じる自然と、そこに暮らす人たちが作り出してきた生活と文化が一体となったまちのヒト、モノ、コトの魅力を丸ごと紹介したい」と説明している。

 熊野古道の入り口は古来から「口(くち)熊野」と呼ばれ、険しい古道を歩く人たちが最後の豪勢な食事を楽しむ飲食街として栄え、口熊野で腹を満たしてから熊野へ向かったという。今でもその名残りが「味小路」という200店舗余りの飲食店街として残っており、今回のイベントでは、丸の内ハウスの全9店舗を口熊野になぞらえ、「紀州梅」や「柑橘」をはじめ田辺の食材を豊富に使った期間限定の「あがらメニュー」を提供する。「あがら」は田辺地域の方言で「私たち」を意味する言葉。肉厚の龍神シイタケや熊野牛、うめどり(鶏肉)を熊野米に乗せた「あがら丼」(1500円)も好評だ。

 また、熊野本宮大社の協力を得て、同大社の「牛王絵馬」(限定200枚)で絵馬掛けができるなど、ライブラリスペースは熊野の気を感じられるようになっており、熊野講座や熊野体験教室など、さまざまなイベントが予定されている。29日まで開催される。