世界日報 Web版

虎の勝負強さ光る、中軸快音響き序盤で主導権


プロ野球CS阪神が日本シリーズへ、巨人4連敗で散る

虎の勝負強さ光る、中軸快音響き序盤で主導権

日本シリーズ進出を決め、喜ぶ阪神ナイン=18日、東京ドーム

虎の勝負強さ光る、中軸快音響き序盤で主導権

1回、先制の3点本塁打を放つ阪神のマートン。左は巨人先発の小山=18日、東京ドーム

 2005年の日本シリーズは4連敗で散り、過去4度のクライマックスシリーズでは全てファーストステージ敗退。だが、そんな大舞台に弱いイメージを、阪神は鮮やかにぬぐい去った。

 苦手としていた巨人の小山から、二回までに3本塁打で6点を奪取。ファーストステージからの勢いはとどまることを知らず、4連勝で日本一への挑戦権を得た。和田監督は「本当に選手たちが頑張ってくれた」。満足そうに振り返った。

 打倒巨人に向け、監督は先手必勝を説き、選手たちはその期待に応えた。一回、上本、鳥谷の連打で1死一、二塁。ゴメスは三振に倒れたが、マートンが勝負強さを見せた。浮いたフォークをたたくと、打球は勢いよく左中間席に飛び込んだ。「甘い球を逃さないようにした」。福留がソロで続き、二回には西岡の2ランで加点した。

 レギュラーシーズン。正念場の9月に6連敗を喫して、優勝争いから脱落した。昨季を思い起こさせる失速ぶりに、ファンからは失望のやじが飛び、和田監督の去就問題も取り沙汰された。ただ望みは捨てていなかった。「何としても、もう一度巨人と戦う」。思いは最高の形で実った。

 阪神が日本一になったのは、黎明(れいめい)期を除くと、和田監督自身がルーキーだった1985年の一度だけ。「日本シリーズでも大暴れしてやりたい」。指揮官が力を込めると、29年前を思い出すかのように、ファンの熱気も最高潮に達した。