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錦織が苦手のクレー克服、バルセロナOPで優勝


ヒラルドとの決勝はどっしりと、トップ10入り狙う

錦織が苦手のクレー克服、バルセロナOPで優勝

優勝トロフィーを掲げる錦織=27日、スペイン・バルセロナ(AFP=時事)

 苦手だったクレーで、最後までどっしりとしていた。格下ヒラルドとの決勝。相手のバックがネットにかかると、錦織はしゃがみ、そして右拳を何度か握り、抑えていた感情を解き放った。

 第1セット、いきなりブレークを許した。ヒラルドにスピンを多用され、跳ねるボールやスライスを織り交ぜて揺さぶられた。だが、慌てなかった。0-2からブレークバックして6ゲーム連取。主導権を奪い返すと、そのまま押し切った。

 打ち合いではストロークを左右に深く、ドロップショットも挟む巧みな戦い。相手が第1サーブに苦しむと、早めの勝負に出た。球足の遅いクレーで試される粘りと冷静さを失わなかった。

 クレーの絶対的王者ナダルが準々決勝で敗退し、難敵フェレールも2回戦で姿を消した大会。対戦相手が格下のみで組み合わせに恵まれたとはいえ、もろさは見せなかった。優勝にふさわしい戦いぶりだった。

 年間2勝目もクレー制覇も自身初。トップ10入りを狙う錦織が、また一つ壁を破った。(時事)