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「仁徳天皇陵」調査、堤の内側から埴輪列を確認


宮内庁が堺市と共同で調査、堤の上面に「石敷」も確認

「仁徳天皇陵」調査、堤の内側から埴輪列を確認

大山古墳の調査で確認された埴輪(はにわ)列=19日午前、堺市

「仁徳天皇陵」調査、堤の内側から埴輪列を確認

仁徳天皇陵(大山古墳)

 宮内庁は19日、仁徳天皇陵として管理する大山古墳(堺市、5世紀)の堤を調査した結果、堤の内側から築造当初のものとみられる埴輪(はにわ)列が初めて確認されたと発表した。2018年に行われた調査では埴輪列は堤の外側からしか見つかっていなかった。

 調査は陵保全のための基礎資料を収集するのが目的で、同庁と堺市が共同で10月5日から実施。墳丘を取り囲む二つの堤のうち、内側の堤(第1堤)の計10カ所にトレンチ(試掘溝)を設け、遺物や遺構の残存状況を調べた。

 その結果、堤の内側1カ所と、外側3カ所の地表から20~30センチ下に円筒埴輪の列を確認した。同庁の担当者は「内側からも埴輪列が見つかった以上、今後墳丘だけでなく堤についても保全する必要がある」としている。堤の内側の出土地点は、調査地点の最も北側に当たる。

 このほか現場では、堤の上面に石が敷き詰められた「石敷」を確認。上部がラッパのように開いた朝顔形埴輪の破片や、高貴な人が差した傘「蓋(きぬがさ)」とみられる形象埴輪の破片、江戸時代以降のものとみられる陶磁器片なども発見された。

 同庁は19日、発掘現場を報道陣と考古学者などの専門家に公開。12月上旬まで調査を続ける予定で、今後は第1堤の他の区域でも調査を行う。