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ドゥテルテ大統領の長女サラ氏、副大統領選へ


故マルコス大統領長男フェルディナンド氏とペアで立候補

ドゥテルテ大統領の長女サラ氏 副大統領選へ

フィリピンのドゥテルテ大統領(左)と長女サラ氏=2018年4月、中国海南省(AFP時事)

 フィリピンのドゥテルテ大統領の長女サラ氏(43)は13日、来年5月に行われる副大統領選への立候補を届け出た。取り沙汰されていた大統領選への出馬を見送り、大統領候補のフェルディナンド・マルコス氏(64)とペアを組む。

 マルコス氏は元上院議員で、20年以上の独裁政治を敷いた故マルコス大統領の長男。陣営は同日、「サラ氏をマルコス氏の副大統領候補に迎え入れる」との声明を出した。

 英字紙マニラ・タイムズが先月から今月にかけて行った世論調査で、マルコス氏とサラ氏の「正副大統領ペア」は55・7%の支持を獲得。2位以下に大差をつけた。マルコス一族とドゥテルテ一家は親密な関係にあるとされ、両氏が当選すれば、ドゥテルテ氏は大統領を退いた後も一定の権力を維持する可能性がある。

 一方、ドゥテルテ氏自身も副大統領選への立候補を15日に届け出る可能性が報じられた。アンダナル大統領広報官は13日、時事通信の取材に「現時点では計画だ」と認めた。実行されれば父娘の対決となる。

 ドゥテルテ氏の有力な後継と目されてきたサラ氏は、「国政には出ない」として10月にダバオ市長選へ立候補したが、今月9日に撤回。13日、出馬を取り下げた副大統領候補の「代理候補」として届け出た。

 フィリピンでは候補者が死亡・辞退・失格した場合の「代理出馬」が認められており、15日が届け出期限。ドゥテルテ氏も前回2016年の大統領選でこの制度を利用した。メディアの注目を浴びる機会が増えて有利に働くため、政界には規制する動きがある。

 大統領選と副大統領選は来年5月9日、別々に投票される。大統領選には他に、マニラ市長のモレノ氏、プロボクシングで世界6階級制覇を果たしたパッキャオ氏、ロブレド副大統領、ラクソン上院議員らが立候補している。(マニラ時事時事)