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日本の伝統的酒造り技術が登録無形文化財に


文化審が文科相に答申、書道も登録へ、生活文化として初

日本の伝統的酒造り技術が登録無形文化財に

登録無形文化財に答申された伝統的な酒造りの技術の一つ。三重県鈴鹿市の酒蔵で、米からこうじを造っている=8月30日(文化庁提供)

日本の伝統的酒造り技術が登録無形文化財に

登録無形文化財に答申された書道で、仮名書を制作する日本書道文化協会の井茂雅吉会長=2019年11月6日(文化庁提供)

 文化審議会(佐藤信会長)は15日、日本酒や焼酎、泡盛やみりんなど、こうじ菌を使った日本の伝統的な酒造りの技術を登録無形文化財とするよう、末松信介文部科学相に答申した。併せて、書道の伝統的な技法も登録無形文化財とするよう求めた。

 近く官報で告示され、正式登録される。食文化や書道などの生活文化が無形文化財となるのは初めて。いずれも国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指した動きがあり、国内で保護されたことで弾みがつきそうだ。

 登録される技術は、米か麦をこうじの原料とし、伝統的な黄こうじ菌を使うなどした酒造り。室町時代に製法が確立し、明治以降に機械化が進んだ一方、伝統的な手作業による生産は受け継がれ、生活文化として歴史上の意義があると評価された。

 書道は、筆や墨を使い、漢字や仮名などを書く伝統的な技法が対象。中国から漢字が伝来し、和様と呼ばれる漢字の書風が生まれ、和歌文化の隆盛で仮名の書が発展した。

 文化審議会は、それぞれの文化財の保持団体として、600人以上の杜氏(とうじ)らが所属する「日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会」(東京都港区)、代表的な書家41人が集まる「日本書道文化協会」(同)を認定するよう答申した。

 これまで無形文化財は芸能や工芸分野を保護する指定制度しかなく、より多様な文化財を保護しようと、登録制度が6月に施行された。無形文化財の答申は初となる。

 ユネスコの無形文化遺産をめぐっては、菅義偉前首相が今年1月の所信表明演説で「日本酒、焼酎などの文化資源について無形文化遺産への登録を目指す」と表明していた。