世界日報 Web版

御嶽山噴火7年、「何年たとうと」悲しみ新た


多くの犠牲者を出した規制区域「八丁ダルミ」で初の慰霊

御嶽山噴火7年、「何年たとうと」悲しみ新た

御嶽山噴火から7年となるのを前に、多くの犠牲者が出た尾根「八丁ダルミ」で黙とうする遺族ら=26日午前(長野県王滝村提供)

御嶽山噴火7年、「何年たとうと」悲しみ新た

御嶽山噴火から7年となるのを前に、慰霊登山で多くの犠牲者が出た尾根「八丁ダルミ」に入る遺族ら=26日午前、御嶽山

御嶽山噴火7年、「何年たとうと」悲しみ新た

御嶽山噴火から7年となるのを前に慰霊登山し、取材に応じる所清和さん=26日

 死者58人、行方不明者5人を出した2014年の御嶽山(長野・岐阜県境、3067メートル)の噴火から7年となるのを前に、遺族らが26日、初めて慰霊目的で山頂付近の規制区域「八丁ダルミ」に立ち入った。4家族8人が噴火時刻の午前11時52分、犠牲者に黙とうをささげた。

 八丁ダルミは火口東側の尾根部分で、多くの犠牲者を出した。現在も活発な活動が続くため、慰霊目的の特例で入山が認められ、長野県王滝村の職員が同行した。

 降り続いていた雨がやみ、青空も垣間見える中、遺族らは思い思いに登山道を歩いた。被災者家族でつくる「山びこの会」代表で、義弟を噴火で亡くしたシャーロック英子さん(62)=東京都=は「一歩一歩をかみしめ、周りの景色を目に焼き付けた」と話した。

 次男の祐樹さん=当時(26)=を失った所清和さん(59)=愛知県一宮市=は、遺品のカメラに残っていた婚約者丹羽由紀さん=同(24)=との写真が撮られた場所の近くで、「ここで撮ったんだな」と思いをはせ、「何年たとうと気持ちは変わらない」と悲しみを新たにした。

 「最後に飲めなかったお茶を供えてきた」。丹羽隆文さん(67)=岐阜県各務原市=は、一緒に登った妻の玲子さん=同(61)=が犠牲に。亡くなる直前、「お茶が飲みたい」と言ったが、うまく飲めず、口からあふれ出てしまったという。現場はさらに先で、「もう少し待っていてくれ」と心の中で語り掛けた。