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遺族、弁護士立ち会い不許可でビデオ開示見送り


名古屋出入国在留管理局のスリランカ人女性死亡問題で

遺族、弁護士立ち会い不許可でビデオ開示見送り

入管施設に収容中のスリランカ人女性が死亡した問題で、出入国在留管理庁を訪問後に取材に応じる遺族ら=10日、東京都千代田区

 名古屋出入国在留管理局(名古屋市)の施設で3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題で、遺族側は10日、収容中の様子を記録した監視カメラ映像を見るため出入国在留管理庁を訪れた。しかし、代理人弁護士の立ち会いが認められず、視聴を見送った。

 映像は、ウィシュマさんの亡くなるまでの約2週間分を約2時間に編集。先月12日に遺族と通訳のみに開示されたが、途中で体調を崩して中断され、10日に残りが開示される予定だった。

 代理人弁護士によると、遺族は当初から心理的負担軽減などのため弁護士の立ち会いを求めていたが、この日も認められなかった。同庁の佐々木聖子長官からは「ビデオを視聴して帰国し、母親に報告したらどうか」との趣旨の発言があったが、応じなかったという。

 取材に応じた妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(27)は「(代理人の)先生と見たら入管の悪い所が分かるので隠したいのではないか」と対応を批判した。

 同庁担当者は取材に対し、立ち会いを認めない理由として「保安上の問題や名誉・尊厳の問題がある」と説明した。