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タリバンの「後ろ盾」、反パキスタンデモ発生


アフガン・カブールで、タリバンのさまざまな規制に反発

タリバンの「後ろ盾」、反パキスタンデモ発生

7日、カブールで、隣国パキスタンへの抗議を叫ぶアフガニスタンの女性たち。イスラム主義組織タリバンの「後ろ盾」とされるパキスタンへの反感は強い(地元記者提供・時事)

 アフガニスタンの首都カブールなどで7日、全権を掌握したイスラム主義組織タリバンと関係の深い隣国パキスタンに抗議するデモが広がった。パキスタンがタリバンに肩入れし、反タリバン勢力を攻撃したとうわさが広まったことが原因とみられている。タリバンの「後ろ盾」パキスタンへの反感が浮き彫りになった。

 アフガンからの報道によると、カブールでのデモには女性も参加した。数百人規模のデモ隊は「パキスタンのかいらいではない独立した政府を求める」と叫びながら大統領宮殿付近を行進した。これに対し、タリバンは威嚇射撃を行い、一部の参加者や現場にいた記者を拘束した。

 タリバンは6日、反対勢力が抵抗を続けていた北東部パンジシール州を完全制圧したと宣言した。一方、直前の4、5の両日には、パキスタン高官がカブールを訪れ、タリバン幹部と会談した。

 こうした情勢を受け、インターネット上では、パキスタン軍の軍用機がパンジシールを攻撃したとうわさが流れている。ネット上に以前から存在した動画を編集し、実際の攻撃のように見せたケースもあった。

 極端なイスラム教解釈で人々にさまざまな規制を強いようとするタリバンへの反発は強い。タリバンは「イスラム法の枠内」で女性の権利を認めると主張しているものの、権利保障を求めて抗議していた女性への殴打、デモへの催涙弾使用も伝えられている。

 6日には一部の大学で授業が再開されたが、女子学生には新たな規制が課された。男子学生から見えないよう、全身を覆って体の線を隠す「アバヤ」や、目以外を隠す顔の覆い「ニカブ」の着用が義務付けられた。授業を受けるには男子学生と別の教室を使うか、室内をカーテンなどで男女別に仕切ることも要求した。

 また、女子学生の講義の教員は、女性か年配の男性に限定された。アフガンには女性の教員は少なく、女子学生の教育機会が減ると懸念が広がる。民放トロTVは「タリバンは女性に多くの機会は与えないと言っているようだ」と語る薬学を学ぶ女子学生の声を伝えた。(ニューデリー時事)