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英核戦力、スコットランド独立で国外移転も?


英政府が緊急対応計画作成、現在の基地を借用する考えも

英核戦力、スコットランド独立で国外移転も?

英国の原子力潜水艦「ビジラント」=2019年4月、スコットランド・クライド海軍基地(AFP時事)

 英政府が北部スコットランドの独立に備え、核ミサイルを搭載した原子力潜水艦の母港をスコットランドから他に移すなどの緊急対応計画を秘密裏にまとめたと、2日付のフィナンシャル・タイムズ紙が報じた。計画には、現在の母港を独立後も「借用」して使ったり、同盟国の港に拠点を移したりする案が盛り込まれた。

 英国は潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「トライデント」を積むバンガード級原潜4隻を保有。スコットランド西部のクライド海軍基地を母港としている。

 緊急対応計画では、南部のデボンポートなど国内の別の基地への移転、米国やフランスの港の使用が検討された。さらに、スコットランドと交渉し、現在の基地一帯を数十年にわたって借用する考えも浮上した。

 政府は今年3月、保有する核弾頭の上限目標を現在の180発から260発に引き上げる方針を表明した。

 スコットランド自治政府を主導するスコットランド民族党(SNP)は英国からの独立を掲げ、域内の核兵器の撤去を求めている。SNPは独立の是非を問う二度目の住民投票を2023年後半までに実施することを目指している。(ロンドン時事)