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アフガン、タリバン新政権トップにバラダル師か


民主政権の有力者や少数派、女性の閣僚入りを否定

アフガン、タリバン新政権トップにバラダル師か

2日、アフガニスタン西部ヘラートで、抗議デモに参加した女性(左)と話すタリバン構成員(AFP時事)

アフガン、タリバン新政権トップにバラダル師か

2日、アフガニスタン西部ヘラートで、抗議デモに参加した女性(左)と話すタリバン構成員(AFP時事)

 ロイター通信は3日、アフガニスタンで国家運営の全権を掌握したイスラム主義組織タリバンの新政権について、「(副官の一人で政治部門の責任者である)バラダル師が主導することになるだろう」と報じた。閣僚人事は近く発表される見通しだが、AFP通信は「早くても4日までは発表はない」というタリバン報道担当者の話を伝えた。

 ロイターによれば、新政権ではほかに、初代最高指導者オマル師の息子で軍事部門責任者のヤクーブ師や、タリバン内の最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」を率いるハッカニ氏ら、タリバン幹部が要職を占めるとみられる。最高指導者アクンザダ師は政府の上に立つ最高権力者になるもようだ。

 タリバン幹部は1日、英BBC放送のインタビューで「女性政府職員は復帰できるが、閣僚に女性はいないかもしれない」と語った。西部ヘラートでは2日、女性の政権参加を求める人権活動家らのデモがあった。

 また、これに先立ち、タリバンのムジャヒド報道担当者は、米メディアの取材に「他勢力との政権共有はわれわれの焦点ではない」と述べ、崩壊した民主政権の有力者の閣僚入りに否定的見解を示している。新政権は、少数派や女性、民主政権有力者らを含む包括的政治体制からはほど遠い陣容となる見通しで、欧米諸国などの反発を呼びそうだ。

 ロイターによると、アフガンの隣国パキスタンを訪問したラーブ英外相は3日、タリバン新政権を承認しないと強調。その上で、「(タリバン側に)関与すること、直接交渉の手段を有することの重要性を認識している」と述べた。(ニューデリー時事)