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巨人の菅野智之投手、圧巻の131日ぶり白星


8回1安打無失点の快投、失意の故障を経て復活の序曲

巨人の菅野智之投手、圧巻の131日ぶり白星

力投する巨人先発の菅野=1日、京セラドーム

 大きな夢が破れてからの再スタート。そのきっかけを、巨人の菅野は手にした。六回2死まで無安打、8回1安打無失点の快投で131日ぶりの白星。「感慨深いけど、まだまだ」と汗を拭った。

 圧巻だった。カットボールの切れは抜群で、ボールゾーンから入ってくるスライダーも効果的。直球は150キロ台。二回には4番村上らを3者連続三振に取るなど、すいすい投げる。「投げミスも少なく、外の出し入れも良かった」と笑った。

 つらい決断だった。今季は右肘の故障などに苦しみ、7月初旬に4度目の離脱。東京五輪日本代表を辞退した。「五輪で投げたかった。悔しいし、どうにもできない感情だった」と振り返る。

 苦悩と不安が続くのは当然。「誰もが順調に野球人生を歩めるわけじゃない。それが今来たと言い聞かせた」。調整ではグラブを引いてから腰をひねるフォームをやめ、プレートを踏む位置も中央付近に変えるなど模索した。

 シーズンも終盤に差し掛かり、首位キープへヤマ場は続く。「少し時間がかかったけど、自分らしい投球ができた。どんどん取り返したい」。遅ればせながらのエース復活は、チームにとって大きな意味を持つ。