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ティラノサウルスの下顎に複雑な神経管が存在


福井県立大が化石分析、高感度な触覚センサーとして機能か

ティラノサウルスの下顎に複雑な神経管が存在

福井県立大学の河部壮一郎准教授。手前は研究に用いたティラノサウルスの化石=23日午前、福井県永平寺町

 福井県立大恐竜学研究所はこのほど、白亜紀後期に栄えた肉食恐竜ティラノサウルスの下顎に、複雑な神経の管があったとする研究結果を発表した。高感度な触覚センサーとして機能していた可能性があるという。

 同研究所の河部壮一郎准教授と服部創紀助教らは、米モンタナ州から出土した約6800万~約6600万年前のティラノサウルスの下顎化石をコンピューター断層撮影(CT)でスキャン。血管や神経が通る管を3Dモデルで再現した。

 その結果、下顎には神経の管が張り巡らされ、顎先ほど複雑に枝分かれしていることが分かった。草食恐竜のトリケラトプスやエドモントサウルスよりも複雑で、今の動物の中でも鋭い感覚を持つとされるワニに匹敵するという。河部准教授は下顎の感覚の鋭さについて「食べる時に肉と骨を識別し、肉の多い所を食べることができたのではないか」と推測した。