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障害児ら咲かす「ひまわり」のモザイク画が人気


手形6000枚で制作、 東京芸術劇場で展示、次はより巨大に

障害児ら咲かす「ひまわり」のモザイク画が人気

障害や難病を抱える子供らの手形を組み合わせて作ったモザイク画=26日、東京都豊島区の東京芸術劇場

 東京都豊島区の東京芸術劇場で、障害や難病を抱える子供の手形約6000枚を使った「ひまわり」のモザイク画が人気を博している。制作者の一人は「一つ一つの手は小さくても、集まれば大きな絵を描けると伝えたい」と作品への思いを語っている。展示は9月12日までで、観覧は無料。

 縦2・4メートル、横4・4メートルのモザイク画は、赤や黄などの色彩が鮮やか。足形など、身体の一部にインクを付けて押したスタンプも使われている。

 体を動かすことが困難な子供たちの手形を集め、世界一大きな絵を描く「ハンドスタンプアートプロジェクト」の作品で、東京五輪・パラリンピックの開催が決まった2013年に制作が始まった。

 手形集めは、障害児の母ら3人が中心となって呼び掛け、障害者団体や難病の子を持つ母の会などが協力。趣旨に賛同した若者らも、海外で病気に苦しむ子供らに協力を求めるなどし、昨年までに国内外から14万枚超が集まった。

 だが、展示スペースの制約から全てを使えず、障害のある子供の手形を中心に約6000枚で制作。五輪・パラリンピック期間中に予定されたパブリックビューイング(PV)会場での掲示は新型コロナウイルス感染拡大の影響で機会を失い、代わりに東京芸術劇場での展示が決まったという。

 プロジェクト代表で、重度のてんかん患者だった長男を5歳で亡くした横山万里子さん(41)は「大変なこともあったが幸せな子育てをさせてもらった。障害があってもできることは多いと明るく伝えていきたい」と語る。「ひまわり」に使い切れなかった手形も全て使った巨大な作品を作り、ドローンで空から撮影することが次の目標という。