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恐怖支配の記憶「女性選手は道閉ざされた」


タリバン支配に懸念、東京パラ出場に望みつなぐ選手も

恐怖支配の記憶「女性選手は道閉ざされた」

東京五輪開会式で国旗を掲げて行進するアフガニスタン選手団=7月23日、国立競技場(AFP時事)

恐怖支配の記憶「女性選手は道閉ざされた」

サッカー女子の元アフガニスタン代表主将、カリダ・ポパルさん(中央)=2018年4月、ロンドン(AFP時事)

 イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンでは、女子選手がスポーツを続けられず、身に危険が及ぶと懸念が強まっている。過去の恐怖支配の記憶から「女性アスリートは道が閉ざされた」(空手家)と悲鳴も上がる。国際プロサッカー選手会は24日、女子選手がアフガンを出たと発表した。

 東京パラリンピックのアフガン選手団(男女2人)も混乱で参加が危ぶまれる中、オーストラリアの支援で出国した。国際パラリンピック委員会(IPC)によると、24日の開会式では「連帯と平和のメッセージ」を示すべく、アフガン国旗も入場。「助け出してほしい」と動画で訴えていたテコンドー女子のザキア・クダダディ選手は、9月2日の競技への出場に望みをつないでいる。

 首都カブール陥落翌日の16日。東京五輪の陸上女子100メートルに出場したキミア・ユソフィ選手は、民族衣装で開会式の旗手を務めた自身の写真をインスタグラムに投稿した。「またフィールドに入れるかどうか分からない。強い少女たちに神のご加護を」。仲間の無事を祈るようにつづった。

 サッカー女子の元アフガン代表主将で、デンマーク在住のカリダ・ポパルさんも苦悩した。ロイター通信によると、母国の選手に対し「命を守るため(ソーシャルメディアから)写真などを消して。心が痛むが、代表チームのユニホームも燃やすか捨ててほしい」と呼び掛けていた。

 タリバンはイスラム法の枠内で女性の権利を認めると説明するが、額面通りに受け止める人は少ない。弾圧されたイスラム教シーア派のハザラ系で、今はインドネシアで空手を教える女性は「(タリバンは)過激派で人権や女性の権利を認めない。彼らは以前と同じだ」と突き放す。

 自由にスポーツができなくなると不安を抱えるのは男性も同じだ。サッカー・ユース代表の男子選手が国外脱出を試み、離陸した米軍輸送機から落下して死亡する悲劇が起きている。(時事)