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大統領、米軍部隊のアフガン駐留延長を示唆


現地在留の米市民や米軍協力者アフガン人らの退避に苦闘

大統領、米軍部隊のアフガン駐留延長を示唆

空港を見回る米中央軍のマッケンジー司令官(中央)ら=17日、カブール(米軍提供)(AFP時事)

 アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンによる首都カブール制圧を受け、米国は現地在留の米市民や米軍に協力してきたアフガン人らの退避に苦闘している。バイデン大統領は18日、退避支援のため現地に派遣した米軍部隊について、出国が間に合わなければ今月末の撤収期限を延長する可能性を示唆した。

 アフガン国内では米国民1万~1万5000人に加え、アフガン人協力者とその家族ら5万~6万5000人が出国を待っていると伝えられる。バイデン氏はABCニュースのインタビューで、期限内の米軍撤収を目指すものの「残された米国民がいれば、全員を退避させるため(アフガンに)とどまることになる」と語った。

 カブールの空港には、出国を求めるアフガン人らが殺到。滑走路を移動する航空機に人々がよじ登ったり、離陸した航空機から人が落下したりする様子を撮影した動画が、米テレビでも放映された。

 バイデン氏はインタビューで、もっと上手に脱出させるやり方はなかったのかと問われ「そうできたとは思わない」と返答。ある程度の混乱は避けられなかったと主張した。

 混乱が生じた背景には、アフガン政府軍が米国の予想を上回る速さで崩壊したことがある。米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は、18日の記者会見で「兵力30万人のアフガン軍が、(タリバンの州都制圧開始から)わずか11日間で消滅するという報告があったとは記憶していない」と説明。米軍撤収完了前にタリバンが首都を制圧するとは、米情報機関も想定していなかったと明かした。

 ホワイトハウス当局者によれば、米軍は17日夜から18日にかけて輸送機で約1800人をアフガンから移送。14日以降で計6000人近くを退避させた。(ワシントン時事)