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武士から庶民まで、くすりとの関わりを展示


「秋田のくすり今昔物語」、秋田県立博物館で企画展

武士から庶民まで、くすりとの関わりを展示

 企画展「秋田のくすり今昔物語」が4月6日まで秋田県立博物館で開かれている。江戸時代以降の武士、村びと、老舗薬局と「くすり」の関係を、貴重な実物資料約400点をもとに解説している。

 秋田県では江戸時代後期、久保田城の北西部に薬園が置かれていたことが古い地図に描かれており、藩として薬の製造を推進していた。薬を服用した武士の日記も2点展示されており、藩で使われた生薬の実物標本も再現展示している。また、もともと秋田藩の家伝薬だった「龍角散」は、秋田出身の藤井家が売り広めた。

 富山の薬売は秋田県にも来ていたが、逆に秋田県の阿仁マタギたちが捕った熊の胆やカモシカ、サル、イタチなどから作られた薬などを秋田県の薬商人たちが全国へ行商した記録が残っているのも興味深い。センブリ、陳皮、甘草など秋田県内で採取できる薬草の標本も展示されている。