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勝者を称えるグッドルーザーたち、人々の記憶に


NZ代表「日本頑張れ!」、相手を称える姿に称賛の声

勝者を称えるグッドルーザーたち、人々の記憶に

柔道男子100㌔級決勝で、勝利したウルフ・アロン選手(左)の手を高く掲げる韓国の趙グハム選手=7月29日、日本武道館(AFP時事)

勝者を称えるグッドルーザーたち、人々の記憶に

サッカー男子のニュージーランド代表が試合後、ロッカールームに残した激励のメッセージ(サッカー日本代表のツイッターより)

 17日間にわたる東京五輪が閉幕した。メダルをめぐる熱戦と多くのドラマが五輪の歴史に刻まれたが、手痛い敗北を喫しても相手をたたえることを忘れなかった選手たちの姿も、スポーツマンシップを体現した「グッドルーザー(潔き敗者)」として人々の記憶に残った。

 「素晴らしい時間を過ごせました。日本代表の幸運を祈っています。頑張れ!」。延長の末、PK戦で日本に屈したサッカー男子のニュージーランド代表は、ロッカールームのホワイトボードにこう書き残した。メッセージは日本語でも書かれており、ツイッターで写真が紹介されると、「最後まで素晴らしいスポーツマンシップ」「心が洗われた」と温かなコメントが寄せられた。

 スケートボード女子・パーク決勝でもドラマがあった。2019年世界選手権覇者の岡本碧優選手(15)は逆転を狙った最後の大技で着地に失敗し、惜しくも4位に。「悔しい」と表情を曇らせたが、共に決勝を戦った他の選手たちが次々に駆け寄って体を担ぎ上げると、たちまち笑顔に。泣き笑いの表情で互いの健闘をたたえ合った。

 ボクシング女子フェザー級決勝で入江聖奈選手(20)に敗れたフィリピンのネスティ・ペテシオ選手(29)は判定の瞬間、入江選手に笑顔で拍手を送り、抱き締めた。柔道男子100キロ級決勝でウルフ・アロン選手(25)に惜敗した韓国の趙グハム選手(29)も、試合直後にウルフ選手の左手を取り、高々と掲げた。勝者への敬意を示した姿に、世界から称賛の声が相次いだ。