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野球日本代表、5戦全勝で文句なしの金メダル


バントを駆使、若手が台頭、周囲の協力も大きな戦力に

野球日本代表、5戦全勝で文句なしの金メダル

米国を破って金メダルを獲得し、記念撮影する日本の選手ら=7日、横浜スタジアム

野球日本代表、5戦全勝で文句なしの金メダル

五輪野球・日本代表の足取り(時事)

 野球日本代表が7日の決勝で米国を2-0で破り、ついに悲願の金メダルを獲得した。公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来で、正式競技となってからは初めて。一番輝くメダルを首に掛けた選手たちは、表彰式で誇らしげだった。

 今大会の参加はわずか6カ国で、1次リーグで一度も勝てなくても、先に進むことができた。敗者復活戦から決勝に進める方式に疑問の声がないわけではなかったが、日本は1次リーグから5戦全勝。文句なしで頂点に立った。

 稲葉篤紀監督は勝因について「盗塁、エンドラン、バントを含め、5試合で日本の野球をしっかりできた。何が最善策か、選手は理解していて、サインを出しやすかった」と語る。

 1点を取りにいくためのバントは、坂本勇人から始まった。ドミニカ共和国との1次リーグ開幕戦の八回無死一塁。捕手前に犠打を決めた。得点にはつながらなかったが、稲葉監督は「勇人がやってくれることでこのチームのメッセージになった」。球界を代表する強打者のバントで戦い方の道筋を示し、積極的にバントを使った。

 打順はほとんど変えなかった。4番の鈴木誠也は大会前から不振で、準決勝までの4試合でわずか1安打。それでも、好循環していた打線の流れが変わるのを嫌い、4番で起用し続けた。決勝で鈴木誠は2安打を放ち、指揮官の期待に応えた。

 投手陣は若手の活躍が目立った。山本由伸、森下暢仁は先発として、2試合ずつ登板。伊藤大海、平良海馬は救援で貢献し、抑えの栗林良吏は全5試合に登板して2勝3セーブを挙げた。野球は五輪では24年パリ大会で除外されるが、稲葉監督は「若い世代が国際舞台で活躍することを願っている」と今後を託した。

 コロナ禍で開催された五輪で、周囲の協力も大きな戦力だった。稲葉監督は「チームスタッフや、ホテルの方にも感謝している。バブルで出られないため、コンビニに買い物にも行ってくれた。いろいろと裏で支えてくれた方々のおかげ」。心からの言葉で思いを伝えた。