世界日報 Web版

14歳ダイバー、玉井陸斗選手が堂々の7位入賞


「楽しい時間を過ごせた」、決勝の経験でまた一つ成長

14歳ダイバー、玉井陸斗選手が堂々の7位入賞

男子高飛び込み決勝、3本目の演技を終え、馬淵崇英コーチ(右)と拳を合わせる玉井陸斗選手=7日、東京アクアティクスセンター

 14歳のダイバーが魅せた。日本選手団の男子最年少、玉井陸斗選手=JSS宝塚=が高飛び込みで7位入賞を果たした。「楽しい時間を過ごせた」と話す決勝の舞台。貴重な経験で、また一つ成長した。

 幼少期から水泳教室に通っていた玉井選手。小学校入学前の春休み、体のバランスの良さに目を付けたコーチ馬淵かの子さん(83)に誘われ、飛び込みに触れた。初めはプールサイドからドボン。1メートル、3メートルと高さを上げ、次々と技を自分のものにした。

 その才能は、1964年東京五輪に出場した元飛び込み選手で、寺内健選手(41)らを育てた馬淵さんに「欠点がない」と言わせるほど。「何でも一番にならないと気が済まない」性格も成長を加速させた。

 最近まで、大会で失敗すると悔しくて涙することもあった玉井選手。東京五輪を前に、「できるだけ涙は流さない。精いっぱい演技する」と覚悟を決めた。

 五輪高飛び込みの入賞は、「憧れの大先輩」と慕う寺内選手のシドニー大会以来、21年ぶり。馬淵さんは「上出来だった。決勝の経験は財産になった」と拍手を送った。「メダル争いができるくらいの選手になりたい」。玉井選手はパリ五輪に向け、歩みを続ける。