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三浦龍司が3000m障害で7位、底知れぬ力を示す


才能あふれる19歳が力を出し切る、猛烈なスパートで入賞

三浦龍司が3000m障害で7位、底知れぬ力を示す

男子3000㍍障害決勝で力走する三浦龍司(中央)=2日、国立競技場

 才能あふれる19歳は、物おじすることなく力を出し切った。男子3000メートル障害決勝。三浦は堂々の7位入賞を果たし、「少し悔しいけど、東京五輪で目標にしていたことはクリアした。うれしいし、大きな成果」。充実した表情を浮かべて日の丸を広げた。

 積極的な走りを見せ、1000メートルを先頭で通過。アフリカ勢と肩を並べてレースを進めた。中盤以降は入賞争いを展開。残り400メートルで10番手まで後退したが、ここからが真骨頂。最後の水濠(ごう)を越えてから猛烈なスパートで次々と抜き去った。

 高さ91・4センチの障害物を28回、水濠を7回越える異色な長距離種目。障害物をいかに減速せずに越えていくかが重要な要素になる。ハードリングは80メートル障害に取り組んだ小学生の頃から、磨きをかけてきた。

 京都・洛南高で3000メートル障害を始めると、3年時には30年ぶりに高校記録を樹立。想像を上回る成長曲線を描いた。今季は加速しながら障害物を越える技術を身に付け、5月には18年ぶりに日本記録を更新。6月の日本選手権、さらには3日前の予選でも塗り替え、底知れない能力を発揮している。

 「五輪で日本国旗を掲げさせてもらえたのは光栄。大切な経験になる。3年後のパリ五輪で7位以上、納得できる走りを突き詰めていきたい」。抱くのは、この種目をメジャーにしたいとの強い思い。表彰台は遠くないことを証明し、ますます熱視線が注がれそうだ。