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なでしこ8強入り、堅守をこじ開けた田中陽子


英国戦から改善、交代選手が攻撃を加速しチリを下す

なでしこ8強入り、堅守をこじ開けた田中陽子

チリ戦の後半、先制ゴールを決める田中(左から2人目)=27日、宮城スタジアム(時事)

 ようやくゴールをこじ開けた。なでしこは開始から再三の好機をつくりながら、自陣深く守るチリを崩せない。それでも集中力を切らさず、果敢にゴールへ。後半32分、縦パスを受けた岩渕が短くつなぐ。走り込んだ田中が突き刺した。

 決勝点を奪った田中や遠藤、18歳の木下ら途中出場の選手が積極性を見せた。カナダとの初戦でPKを失敗した田中は「取り返してやるぞ、という思いだった」。交代選手が攻撃を加速。銀メダルを獲得したロンドン五輪以来、2大会ぶりの8強入りにつなげた。

 0-1で敗れた英国戦翌日の25日。全体ミーティングを終え、選手だけで意見をぶつけ合った。「改善点として攻撃の幅を広げ、チャンスを何本もつくれたのはよかった」と杉田。今大会で初めての有観客での一戦。ホームの拍手の後押しを受け、戦う姿勢を取り戻した。

 引き分けなら、他組の結果次第で敗退の可能性もあった。「ここで終わるわけにはいかなかった。不安もたくさんあったが、みんなの力で勝てた」と岩渕。悲願の金メダルに向け、挑戦を続ける権利を手にした。「何かを起こしたい」と高倉監督。ここからは一発勝負。初白星に浮かれることなく、先を見据えた。