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PK失敗の英選手に人種差別投稿、社会問題に


サッカー欧州選手権で、ジョンソン首相が批判「代表は英雄」

PK失敗の英選手に人種差別投稿、社会問題に

英ロンドンのウェンブリー競技場で、PKに失敗したイングランド代表のサカ選手(中央)(AFP時事)

 サッカー欧州選手権の決勝でPKを失敗した3人のイングランド代表選手がインターネット交流サイト(SNS)で人種差別的な投稿の標的になり、英国で社会問題となっている。ジョンソン首相は12日、ツイッターで「イングランド代表は英雄として称賛されるべきであり、人種差別的な罵倒を受けるべきではない」と批判。警察も捜査に乗り出す事態に発展した。

 イングランド・サッカー協会は声明で「われわれの何人かの選手に向けられた人種差別にがくぜんとした」と述べ、投稿者に対する厳しい処罰を求めた。ロンドン警視庁も「このような不正行為は容認できない」として捜査開始を表明した。

 決勝は11日夜、ロンドンのウェンブリー競技場で開かれ、イタリアがPK戦の末にイングランドを破って優勝した。イングランド代表でPKを失敗したのはいずれも黒人選手だった。

 SNSでの人種差別はこれまでも英国で問題となってきた。今年春にはイングランド・プレミアリーグの各クラブや選手たちがSNSを運営する企業に差別投稿の規制強化を求め、4日間のSNSのボイコットをファンに呼び掛けていた。

 決勝の試合開始前には、両チームの選手が膝を突き、人種差別抗議デモ「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」への賛同も表明していた。(ロンドン時事)